2008年9月26日
見積競争の第一交渉権者との契約交渉を行うJICS職員(右) |
独立行政法人国際協力機構(JICA)の技術協力において必要とされる機材は、現地調達化が推進されており、2006年度の調達金額ベースでは約9割が現地調達となっています。これに伴い、迅速かつ効率的な調達を支援するために、JICSから調達支援要員をJICA在外事務所に派遣する機会も増えています。
2007年度のJICAスリランカ事務所での調達支援では、2か月間で7案件の調達手続き(見積競争の実施、評価作業、契約締結など)の支援を行いました。評価作業では、応札者の仕様が、プロジェクトの要求する仕様を満たしていないケースもあるため、仕様の照合作業を綿密に実施しました。
スリランカ国内のプロジェクト以外にも、JICA本部からの要請で第三国調達案件として、パプアニューギニアおよびフィジー向けの医薬品の調達手続き支援も実施しました。
また、事務所の調達基盤強化を目的として、企業登録制度の実施に向けて競争参加企業の資格審査基準などの検討を行いました。スリランカでは、中小企業を中心にJICAの機材・役務調達に関心を示している企業が多く、資格審査基準の設定が課題となっています。
昨年度に続き、2008年度も数か国のJICA在外事務所への調達支援要員の派遣が予定されています。JICSは今後もJICA在外事務所での多様なニーズをサポートしていきます。 |