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平成19年度JICSインターン学生の感想文 文字表示拡大 文字表示標準 文字表示縮小 お問い合せ サイトマップ English
TOPJICSについてJICSの社会活動 ≫ 平成19年度JICSインターン学生の感想文

2008年2月8日

 JICSでは平成16年度より大学生のインターンの受け入れを実施しています。JICSの業務を体験することで、ご自身の目指す道や国際協力への想いについて改めて考えてみるきっかけにしていただければ幸いです。
今年度は3人の大学生がインターンシップに参加されました。その中の一人の感想文をご紹介します。

(写真)
左端がインターン学生の真田 明日香(さなだ あすか)さん(実習期間2007年9月3日 〜14日)

「人とひと、心とこころでつなぐ国際協力」

はじめに

 『国際協力に関わる仕事につきたい。』それは、高校の頃から漠然と自分の中にあった思いではあったものの、現実味のない将来像であった。しかし今大学2回生になり、進路選択を考えるにあたって、国際協力に携わる手段として頭に浮かんだひとつがODA事業であった。ODAといっても外務省やJICAを通じて関わることも可能であるし、実際は貿易・輸送・商社・銀行・専門家等、プロセスに関わる仕事はたくさんある。私が研修をさせていただいた(財)日本国際協力システム(以下、JICS)はODAの二国間援助のうち、主に無償資金協力と技術支援の分野における調達監理業務を担っている機関であり、その業務は外務省やJICA、あるいは相手国政府からの委託により行われている。2週間と短い時間であったが、実務内容だけでなく、社会人として働くということやそれに伴う責任や義務、人間性、コミュニケーション能力等々本当に多くのことを学ぶことができ、国際協力および就職に対する視野の拡大と、人間としての成長の糧を得られたと思っている。以下では研修を振り返ると伴に、それらを通して考えたことや得たものを述べていく。

One piece of Peace 〜業務部の研修を通して〜

 最初の一週間は業務部でお世話になった。前半は技術協力事業、後半は食糧援助(KR)・貧困農民支援(2KR)チームでの業務を経験させていただいた。業務部での研修を通して感じたのは、『国際協力には、見えない部分で多くのアクターが関わっている』ということ。そして、『その作業のひとつひとつ、あるいは業務に携わる一人ひとりが、国際協力につながる必要不可欠な要素であり、援助プロセスに関わるもののどの部分が欠けても成り立たない』ということ。つまり、国際協力はたくさんのピースの集合で成り立つパズルのようなものであり、誰もが平和の一部として貢献しうるものでもあるということである。
 技術協力の部門では、購送業務として商社の見積もりデータを処理したり、輸送書類の読み方や貿易条件について教えていただいた。また、仕様書作成業務では、簡単なスペックの作成や同等品検索を行った。後者では、インターネットやカタログ等で得た情報を比較して、標準的でなおかつ要請者のニーズを満たすものが調達できるような仕様条件を提示する必要があるし、仕様書作成に際し、条件としてどの機能や性質を重視し選択するかは、その資機材が使われる用途の把握や専門的な資機材に関する知識を備えていなければ難しい。これらは根気のいる作業であったが、しかし、調達の競争性や公正性および経済性を確保するためには必要不可欠で、調達の土台でありひとつひとつに意味がある重要な仕事であると感じた。 
 KR・2KRでは、エリトリア向けの短い英文レターの作成や、モンゴル案件に関する資金請求書類の作成、Info-pack(JICS業務紹介パンフレット)の2KR英語版紹介文の改定案作成、入札会の見学、グループ会議の議事録案作成等、多様な業務を経験させていただいた。KR・2KRでは語学力の重要性を痛感するとともに、調達プロセスで発生するトラブルについても考えさせられることが多く、国によっては文化やビジネス観念の相違から契約がうまくいかないこともあることを知った。

手をつなぎ、顔の見える援助へ〜総務部広報の研修を通して〜

 JICSは数年前よりNGO支援を行っており、ちょうどその活動報告・意見交換会があったため、運用補助をしつつNGOの方々の活動報告や主張、あるいはJICSや有識者の方々の指摘を聞かせていただいた。参加したNGOは10団体あったが、扱うジャンルも地域も異なり非常に興味深いものであった。私個人の意見としては、市民・民間レベルでの援助と公的援助の両方に長所短所、あるいは限界があることを認めた上で、それぞれが不足部分を補完しあい効果的な援助体制が築かれていくことが理想だと思うので、今後もこの事業が良い成果をもたらすことを願っている。しかし一方で、NGOの資金調達(財源確保)の厳しさや評価のあり方など現実的な問題も見え、いずれの活動を行うにせよ、組織の説明責任や透明性が今後ますます求められるだろうと感じた。
 その他広報に関しては、HP改善案を考えたり、グローバルフェスタ出展用パネル作成の補助、中高生総合学習受け入れ企画の原案作成等を行った。これらの作業を通して新たな知識を得、自分がODAについてほとんど無知であったことや、ODAに関してまだ国民に十分理解されていない部分があることを実感したと同時に、組織の透明性という観点からも広報がいかに重要であるかも考えさせられた。子どもも大人も含め、日本の国際協力をより効果的なものにするためには、国民の関心や意識の向上が必要であると思う。しかも、限られた予算の中で、なかなか実態のつかみにくいODAをいかにわかりやすく、身近なものとして捉えさせるかというのは難しい問題である。しかし、中高生の総合学習の一環として国際協力を学ぶ機会を提供したり、高校生のインターンを受け入れたりといった事業が進められていることは大変素晴らしいことであると思い、そういった子どもたちから友人・家族へ、さらには世界へ、国際協力に対する関心や意欲が拡大していくことを期待したい。

Step by step, go forward〜おわりに〜

(写真)
職員との座談会の様子

 2週間という時間は短かったが、その中で多くの大切なことを学び、素晴らしい縁に恵まれた。職場はあたたかい雰囲気ですぐに馴染むことができたうえ、様々な経歴を持たれた方、人間的な魅力にあふれた職員の方々に囲まれ、毎日会社に通うのが楽しみなほどであった。
 上記の実務研修に加え、若手の職員の方を招いた座談会も開催していただき、そこでは和気藹々とした空気の中、学生時代の話や就職活動の話等々の貴重な話を聞け、非常に刺激を受けた。
 研修を終えた今、改めて自分の目指す道を再考するとともに、今後はさらに前向きに、謙虚で柔軟な姿勢で努力することを忘れず、学問やその他の活動に取り組んでいきたい。多少遠回りになったとしても、一歩ずつ確実に自分の目標に近づく、このインターン経験はその第一歩になったと思う。ここで学んだことや感じたこと、ここでの出会いや縁をこれからも大切にしていきたい。
 2週間、お忙しい中時間を割いて丁寧にご指導していただいた職員の方々、温かく迎え入れてくださった全ての方々に、心より感謝の意を述べたいと思う。


『立命館大学国際関係学部国際インスティテュートインターンシップ2007報告書』より抜粋


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