2007年6月22日

　日本政府によるイラクへの緊急無償資金協力の一環として供与された救急車700台が無事イラクへ輸送され、2007年2月7日にイラク保健省への引渡しが完了しました。
　このプロジェクトでJICSは、イラク保健省と締結した調達監理契約に基づき、救急車の納入業者の選定や合計42回に亘る輸送を実施しました。今回の輸送は、イラクの治安が未だ安定しない中　での危険を伴う業務でしたが、その過程で安全面に細心の配慮と対策を講じるなどの関係者一同の努力により、輸送業務を完遂することができました。
　現在までに多くの車輌がイラク全土の病院にそれぞれ配備され、救急車両が不足するなかイラク国内の緊急医療活動の現場で活用されています。
　今回の救急車の調達は、JICSが担当したイラク向け案件のうち、警察車輌の納入に始まった機材調達案件の最後の案件になります。
　JICSは、これまでの経験と実績を生かしつつ、イラク復興支援のため日本国政府が実施する無償資金協力案件を、引き続きサポートしていきます。