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2005年10月8日、パキスタンを震源として発生した大地震は、同国に大規模な被害をもたらしました。日本国政府は直ちに国際緊急援助隊を派遣、緊急援助物資の供与を行ない、引き続き10月17日、同国政府に対して12.84億円の緊急無償資金協力を決定しました。これを受けてJICSは同日、同国政府と調達監理契約を締結し、資金の管理、必要となる物資およびサービスの調達を行なっています。
地震被害のあったパキスタン北部では、建物倒壊、道路寸断、土砂崩れ等の被害により、被災者が不自由な避難生活を強いられています。これから厳しい冬を迎えるこの地域では、被災者の生活環境を改善するための迅速な支援物資の納入が急務となっています。
今回JICSが調達する資機材は、下表にある通りです。被災者の生活を直接的に支援する生活物資(テント、毛布等)は、現地から要望の多い品目、食料は缶詰を中心に調理のいらないものを選定し、主食、豆類、肉、魚等、栄養のバランスにも配慮しています。また、被災者の診察・治療のための医療器具や医薬品、さらには被災地復興のための土木作業に不可欠な建設機械まで、パキスタン政府の緊急的な要請に応えることのできる品目群となっています。
パキスタン政府は、このプロジェクトで調達する資機材の配布先として大きな被害があった同国北東部のジェーラム渓谷周辺地域を選定し、供与機材は10月26日から順次、パキスタン政府の指定倉庫に到着しています。また、倉庫に納入された機材は、パキスタン政府関係者により到着翌日には同地域に向けて発送されています。
JICSは、今後も地震被害に対する復興支援に貢献できるよう、調達を迅速に進めていきます。
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10月26日にイスラマバード空港に到着した水タンクがパキスタン政府関係者に引き渡された。日本からは外務省事務官が立ち会った |
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10月31日にパキスタン政府の指定倉庫に到着したテント |
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11月3日にパキスタン政府の指定倉庫に到着したテントの荷下ろしの様子 |
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11月12日にパキスタン政府の指定倉庫に到着した水タンク |
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11月15日に現地に到着した毛布を持つパキスタン政府関係者 |
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被災地にてがれき除去に使用されるブルドーザーは、これから現地に向けて船積される(11月15日、神戸にて) |
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分類 |
主な品目 |
緊急生活支援物質
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テント、プラスチックシート、マットレス、毛布、水タンク
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建設機械
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ブルドーザ、油圧ショベル
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食糧関連品目
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主食、缶詰豆、缶詰肉、缶詰魚、缶詰トウモロコシなど
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医療関連品目
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医療器具・消耗品、医薬品
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プロジェクト名
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パキスタン・イスラム共和国 地震災害支援 <平成17年度緊急無償>
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政府間決定日
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2005年10月17日
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供与(EN)額
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12.84億円
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調達監理契約
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2005年10月17日、パキスタン・イスラム共和国 経済・統計省と調達監理契約(調達代理方式)を締結
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納品完了予定
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2005年10月26日から順次納入を開始
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プロジェクト概要
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2005年10月8日にパキスタンを震源として発生した大規模地震の被害に対する緊急支援
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JICSの役割
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本プロジェクトの調達監理機関として、進捗管理(入札開催、業者契約、納入管理等を含む)および資金管理を実施
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調達品目
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緊急生活支援物資(テント、毛布等)、建設機械、食料関連品目(缶詰等)、医療関連品目(医薬品等)
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