2006年3月7日
インドネシアでは、2004年12月26日に発生したインド洋津波被害に対して日本国政府から供与されたノン・プロジェクト無償資金協力により、破壊されたさまざまなインフラ施設の修復が進められています。JICSは、これらのプロジェクトの調達監理機関として、施工業者および施工監理のコンサルタントを選定するとともに、進捗管理を行なっています。
上記プロジェクトのうちの1つ、アチェ州西岸のチャラン市とムラボー市間約122キロメートルの道路修復工事に係る起工式が、2005年12月15日、アチェ州ムラボー市において、盛大に行なわれました。起工式には、ナスルディン西アチェ県知事、ズルフィアン・アチェジャヤ県知事、福渡日本国大使館書記官、JICSの長谷川プログラムマネージャーら、両国の関係者が多数出席しました。ナスルディン知事からは、日本に対する謝意に加え、この工事が地域住民にもたらす裨益について、大きな期待が寄せられました。
今回着工するのは、ムラボー市とバンダアチェ市を結ぶ州内幹線道路の、ほぼ中間地点であるチャラン市とムラボー市とを結ぶ重要な区間です。しかし、この区間は沿岸部に位置するため、道路や橋の多くの部分が津波により甚大な被害を受け、交通が寸断されていました。このため、地域住民は地域間のスムーズな移動や生活物資輸送の手段を奪われ、困難な生活を余儀なくされるとともに、復興への足かせとなっていました。
今回の修復により住民の生活環境が改善され、復興が一層進むきっかけとなることが期待されます。
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