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[ノン・プロジェクト無償]
 我が国のノン・プロジェクト無償(以下ノンプロ無償)は、1987年に始まりました。ノンプロ無償は基本的に物資支援の形態をとり、被援助国が輸入する物資に対して資金を供与することで経済構造調整を支援するものです。特徴として、供与資金(外貨)の支払いが迅速に行われること、調達代理機関が被援助国政府をサポートすること、被援助国が購入した物資の売却代金等を積み立てて得られる見返り資金(現地通貨)を被援助国独自の開発戦略に活用できること、などが挙げられます。
 1998年にはセクター・ノンプロ無償が導入されました。この新しいタイプのノンプロ無償では、被援助国が力を入れている一定の分野(教育、環境、民間部門)に見返り資金が用いられることになります。そして2002年にはノンプロ無償の一環として、紛争予防・平和構築無償が始まりました。紛争予防、平和の定着、そして良い統治は、持続的な発展と不可分です。
 当初、日本のノンプロ無償はサブ・サハラ地域に焦点を当てていましたが、現在は世界中に供与されるようになりました。1987年から67カ国が裨益しています。
インドネシア共和国 調達品目:アスファルト
カンボジア王国 ノン・プロジェクト無償(平成16年度)
 日本政府はインドネシアに対して1991年度より5次にわたりノンプロ無償を供与してきました。
 首都ジャカルタ以外は依然として道路や飛行場の未整備地域が多く、例えば大きな島(スマトラ島やカリマンタン島)でも隣町への移動は船で行わざるをえないのが現状です。近年の経済回復に伴いインフラ整備の必要性が急速に高まっている中、インドネシア政府はノンプロ無償を用いて道路や滑走路の舗装・補修に欠かせないアスファルトを調達しました。
 インドネシアでは、国内で生産されるアスファルトの量は年間需要量の3割弱に過ぎません。そのため、ノンプロ無償で調達されたアスファルトは大変貴重なものとして喜ばれています。この調達により道路や空港の整備が一層進み、物資の流通が促進され市民の交通手段として役立っています。
(写真)インドネシア   (写真)インドネシア    
ドラム缶詰されたアスファ ルトの納入確認作業。ノンプ ロ無償で調達したアスファル トは、品質、梱包状態共に良 好で、インドネシア側からの評価が高い   アスファルトを使用して舗装された道路。市民の移動と輸送に係る時間短縮が期待される    
べトナム社会主義共和国 調達品目:紙
カンボジア王国 ノン・プロジェクト無償(平成16年度)
 日本政府は、ベトナムに対して1993年度より2001年度まで7回にわたりノンプロ無償を供与しました。
 ベトナム国内では、ノンプロ無償開始当時の1994年と比較すると、現在では高品質な印刷本、包装製品に対するニーズも高まっており、多色刷りの美しく丈夫な菓子箱や印刷の明瞭な印刷物が好まれます。しかし、国内の紙製造業は品質も生産量も十分ではないため、良質な紙を輸入する必要があります。
 供与された資金を用いて調達された紙は、ベトナム国内でダンボール箱、ノート、教科書などに加工されて市場に流通しています。ノンプロ無償を通じた紙の輸入、は同国の紙の加工製造業者育成のみならず雇用機会の創出・確保にも寄与しています。
(写真)ベトナム   (写真)ベトナム   (写真)ベトナム
ノンプロ無償により調達した上質紙。 ノートや教科書の製造に使用され、教科書は山岳少数民族に無償配布されます   印刷された小学生用ノート   製品化された学習用ノート
モンゴル国 調達品目:太陽光発電システム
カンボジア王国 ノン・プロジェクト無償(平成16年度)
 日本政府はモンゴルに対して、1991年度より2001年度まで9回にわたり、ノンプロ無償を供与しました。
 モンゴルでは、全人口の約3分の1が牧畜に従事しており、草原を移動する遊牧民の多くは電気のない生活を送っています。この状況を改善するためにモンゴル政府は遊牧民を対象に10万個の太陽光電池を配布する計画を策定しました。そして、この計画の実現のため、2001年度ノンプロ無償資金を用いて太陽光発電システムを調達しました。太陽光発電のセットは組立て後、遊牧民のゲル(モンゴルの円形天幕住居)に配置され、遊牧民の生活改善に役立てられます。
(写真)モンゴル
調達した太陽電池モジュール (太陽光発電システムの一部)
(写真)モンゴル   (写真)モンゴル   (写真)モンゴル
調達した可搬式太陽光発電システムの部品組立て作業を実施するモンゴル関係者   モンゴル草原のゲル(パオ、円形天幕住居)に太陽光発電を調達   調達したチャージコントローラー(太陽光発電システムの一部)
モンゴル国 調達品目:医薬品
カンボジア王国 ノン・プロジェクト無償(平成16年度)
 日本政府はモンゴルに対して、1991年度より2001年度まで9回にわたり、ノンプロ無償を供与しました。
  1993年度より5回に渡り調達した医薬品はモンゴルの各郡で必要とされるものであり、モンゴル国家保健局を通じて各地方の病院に配布されました。医薬品は地方の病院のニーズに基づき調達され、各地の医療現場で大切に使用されています。
(写真)モンゴル   (写真)モンゴル   (写真)モンゴル
チャーター便を利用してモンゴルに到着した医薬品   保健省傘下の公社倉庫に納入された医薬品   調達した医薬品
ラオス人民民主共和国 調達品目:ガソリン、軽油、給油車
カンボジア王国 ノン・プロジェクト無償(平成16年度)
 日本政府は、ラオスに対して1995年度より2002年度まで6回にわたりノンプロ無償を供与しました。
内陸国であるラオスにとって主な輸送手段は陸路輸送であり、道路等インフラの整備、輸送力強化は経済開発のため不可欠です。ラオスではタイ、ベトナム等国境を接する周辺諸国との往来にも多くの場合陸路輸送が利用されており、車輌燃料として使用されるガソリン、軽油等石油製品は重要な輸入品です。
 ノンプロ無償資金を用いて調達されたガソリン及び軽油はラオス石油公社を通じて国内に供給され、同国における社会経済の発展に貢献しています。また、2000年度には7県に対し、ガソリン等輸送に利用される給油車が合計10台供与されしたま。
(写真)ラオス   (写真)ラオス   (写真)ラオス
首都ヴィエンチャンの石油貯蔵庫に到着した石油製品(タイより輸入)   給油車より石油貯蔵タンクに給油される石油製品   到着した石油製品の品質検査
(写真)ラオス   ノンプロ無償で調達した 給油車は国内の7県でガソリン等燃料の輸送に活用されます。 その内ヴィエンチャン、サバナケット、パクセの3都市では同じくノンプロ無償によって調達された石油製品の輸送にも活用されています
ヨルダン・ハシェミット王国 調達品目:アンモニア、ダンプトラック
カンボジア王国 ノン・プロジェクト無償(平成16年度)
 日本はヨルダンに対して1994年度より8次にわたりノンプロ無償を供与してきました。ヨルダンは同国主要産物の燐鉱石ならびにその加工製品である化成肥料の輸出を振興するため、ノンプロ無償資金を用いて建設機械、輸送用車輌、アンモニア等を調達しています。
  ノンプロ無償で調達された大型重機(ダンプトラック、ホイールローダー、ブルドーザー等)は、外貨獲得のため稀少な輸出品目である燐鉱石の安定した採掘のため大変役に立っています。燐鉱石は、アンモニアと加工されて化成肥料となります。ヨルダンは、ノンプロ無償を活用してアンモニアも調達してきました。こうして製造された化成肥料ならびにその原材料としての燐鉱石の輸出により、ヨルダンは国際収支の改善に努めています。ノンプロ無償はこうしたヨルダンの試みを後押しする重要な援助であり、多くの人から感謝されています。
(写真)ヨルダン   (写真)ヨルダン    
ノンプロ無償で調達したホイールローダーが燐鉱石を採掘している様子   ノンプロ無償で調達したアンモニアを貯蔵しているたタンク。アンモニアと燐鉱石を用いてた化成肥料を製造    
エチオピア連邦民主共和国 調達品目:車両、送配電用資機材、通信用機材
カンボジア王国 ノン・プロジェクト無償(平成16年度)
 エチオピアは、1992年に初めて日本からノンプロ無償を供与されました。それ以降同国はノンプロ無償を最大限に活用して、インフラ整備に取り組んでいます。
ノンプロ無償第6次案件として10億円を供与された2000年度案件では、エチオピア政府は、電力保安のための車輌(貨物トラック、ダンプトラック、高所作業車)や電気用資機材(ケーブルや変圧器)を、また通信網拡大のための通信用機材(電話機、無線システム、ソーラーシステム)を輸入しました。
 エチオピア電話公社は、ノンプロ無償資金を用いた通信用機材の購入で10万人以上の人々が裨益すると見積もっています。これら裨益者の多くは、これまで電話へのアクセスが非常に限られていたか、場合によっては不可能だった地方の住民です。20年前の古いアナログ無線が、デジタル無線に交換され通信事情の改善に寄与しています。
(写真)エチオピア   (写真)エチオピア    
新たに導入されたデジタル無線システムを取り扱うエンジニア   2000年度案件で調達した貨物トラック    

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