平成26年度JICS NGO支援事業活動報告・意見交換会を開催しました

2014年11月27日

 JICS NGO支援事業では、国際協力の場で活躍するNGO団体の発展のため、団体の実施する事業や基盤整備等に対する資金支援を行っていますが、このほかに、年一回、支援を行った団体による活動報告と団体間の交流や外部有識者の方々との意見交換の場を提供するための活動報告・意見交換会を開催しています。

 今年も2014年10月30日に実施され、平成24年度に支援を行った11団体のうち沖縄、佐賀、福岡、大阪、岐阜、愛知など全国各地から10団体、さらに外部有識者や海外から参加のオブザーバー、平成25年度支援を行っている団体の方など含め、30名以上が参加しました。

 活動報告会では各団体からJICS NGO支援により実施した活動やその成果などが発表されました。

 一例として、ミャンマー難民のためのクリニックを支援している(特活)メータオ・クリニック支援の会からは、院内感染予防を目的に支援金でタイ語とビルマ語で手指衛生などのガイドラインと予防策チェックリストを作成したこと、また現場の声を活かして購入したマスクについては、その必要性・重要性・需要の高さが認識され、今後クリニックに対する他の支援を利用した継続購入が決定したという報告がありました。

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平成24年度支援団体の活動報告

 報告終了後の意見交換会は、「共感してもらえるNGO活動のあり方」をテーマとしました。

 共感を得るためには情報共有が大切であり、団体と団体で活動するメンバー間では団体の持つミッションとビジョンの共有、団体と支援者の間では、加えて活動内容とその成果、支援金の使途を明確に報告することが重要であり、さらに現地ローカルスタッフや支援を受ける側の人々との共有も忘れてはいけないなどの意見が交わされました。

 また、「ミッション」と「成果」の明示が市民の共感を得る大事な要素であり、成果の公表も裏づけのある客観的な数字が示されているかが重要であること、そして事業の成功だけでなく、失敗した事例についても、その原因・理由を分析し、そこで得た教訓や次の方法を積極的に公表することが信頼を得るために必要なことであるという有識者からのアドバイスがありました。

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意見交換会
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休憩中も参加者の皆さんで和やかに交流し、情報交換されていました。

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