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【スポーツ・フォー・トゥモロー関連】
〜スポーツのチカラで、世界の人々に感動と喜びを〜
JICSは途上国におけるスポーツの普及に貢献します。

 スポーツ・フォー・トゥモロー(SPORT FOR TOMORROW、SFT)※1は、2020 年オリンピック・パラリンピック競技大会を東京に招致する際、IOC 総会において安倍晋三首相が発表したことをきっかけに始まった、日本政府が推進するスポーツを通じた国際貢献事業です。

 私達JICS(ジックス)は、これまで一般文化無償や草の根文化無償で培ったスポーツ機材の調達経験を活かして、SFTの精神に賛同し、協力したいと考え、2014年10月に「SFTコンソーシアム(SFTC)※2」に加入しています。

文化無償で調達したスポーツ機材
(写真)
調達した柔道着を着た子供たち(ウルグアイ)
(写真)
引渡し式でのボクシングデモンストレーション
(グアテマラ)

1 SFTの取組み

 SFTは2014 年から2020 年までの7 年間で、開発途上国をはじめとする100カ国以上・1000万人以上を対象としたあらゆる世代の人々にスポーツの価値を広げていく取組みですが、以下の3つの柱から構成されています。

(1)スポーツを通じた国際協力及び交流

 主に開発途上国を対象として、ハードソフトの両面からスポーツを通じた国際協力及び交流を促進しています。

(2)国際スポーツ人材育成拠点の構築

 将来の国際スポーツ界のリーダーを育成するために、国内外の若者等を対象とした大学院修士コースの開設と、日本文化やスポーツマネジメントなどを学べる短期セミナーを開催しています。

(3)国際的なアンチ・ドーピング推進体制の強化支援

 日本アンチ・ドーピング機構は、ユース世代やリーダーを育成するための教育プログラムの開発・提供や、スポーツの価値を守り、その価値を広める活動を、各アンチ・ドーピング関係機関らと連携し、展開しています。

2 SFTとJICS

 JICSは、スポーツは老若男女問わず誰もが取り組めるもので、健康の増進のみならず、人と人とのつながりや絆を深めて私たちに希望を与えてくれるものと考えます。
そして、SFTに関連した活動方針の一つとして「〜スポーツのチカラで、世界の人々に感動と喜びを〜」というスローガンを掲げ、これまでの文化・スポーツ関連事業の実施経験を活かして、世界中の人々にスポーツに親しむ機会とスポーツを通じた感動を届けるべく、SFTに関わる活動を行なってきています。

 今後も、開発途上国で援助活動を行う日本の中小規模のNGO団体に対して当財団が行なっている助成(JICS NGO支援)を通じ、CSR活動としてスポーツを通じた国際協力の活動を支援してまいります。
JICS NGO支援は、通例、夏ごろから支援募集を開始いたしますが、本支援事業に関しては適宜情報を更新しておりますので、ご関心がありましたら当財団ウェブサイト「JICS NGO支援事業」をご確認ください。

スポーツ・フォー・トゥモローに関連するJICSの活動実績

No. 年度 国名 事業名 事業概要 JICSの契約先 JICSの活動
1 2014 マラウイ 新たなスポーツ国際貢献モデルの検討事業
(UNDOKAI)
コミュニティ活性化と学校体育カリキュラムとしての普及可能性を検討するため、開発途上国で運動会を実施。 公益社団法人
青年海外協力協会
運動会開催の事前準備補助、本番運営補助、実施後の関係者聞き取り補助及び担当分野の報告書作成。
2 2014 グアテマラ 新たなスポーツ国際貢献モデルの検討事業
(UNDOKAI)
コミュニティ活性化と学校体育カリキュラムとしての普及可能性を検討するため、開発途上国で運動会を実施。 自主参加
(公社)青年海外協力協会が実施する事業を視察
運動会開催の運営状況視察。
3 2015 インド 新たなスポーツ国際貢献モデルの検討事業
(UNDOKAI)
日本独自のスポーツ文化(運動会)の紹介すること等を目的として、運動会を実施。 特定非営利活動法人
ジャパン・スポーツ・
コミュニケーションズ
運動会開催の事前準備補助、本番運営補助、実施後の関係者聞き取り補助及び報告書案作成補助。
4 2015 ネパール スポーツイベント開催支援事業
(スポーツ×防災教育イベント)
2015年4、5月に発生した震災被害から復興過程にあるネパールに対して、被災地の復興支援をスポーツのチカラで実施し、防災教育により生きる知恵も得ることを目的として実施。 公益社団法人
日本プロサッカーリーグ
(Jリーグ)
スポーツイベント開催の事前準備補助、本番運営補助、イベント開催マニュアル作成補助・ネパール関係機関への提出及び最終報告書作成補助。

JICS NGO支援事業のスポーツ分野への協力

平成27年度

No. 団体名 対象国 支援事業内容 支援種類 支援金額(円)
1 (特活)アジアの障害者活動を支援する会 ラオス 指導者育成、練習環境の整備によりブラインドサッカーの実施・普及促進に必要な組織の強化を図るとともに、体験会やセミナーを通じて障害者スポーツの理解向上を目指す。 直接事業 998,225
2 (一社)アスリートソサエティ ブータン・
ネパール
支援対象国からオリンピアンを輩出することを目標に日本のアスリートを現地へ派遣して指導を行い、他国のスポーツ文化発展に寄与するという新たなコンセプトで東京五輪開催へも貢献する。 直接事業 1,000,000
合計 1,998,225

平成28年度

No. 団体名 対象国 支援事業内容 支援種類 支援金額(円)
1 (特活)アクション フィリピン フィリピンにおける児童養護施設や貧困家庭のこども達のソーシャルスキル向上・獲得を目的とした、スポーツを通じた青少年育成事業のプログラム内容を改善し、こども達の自立に向けた支援を強化する。 直接事業 999,040
2 (特活)モンキーマジック ケニア ケニアの視覚障がいを持つ子どもたちへクライミングプログラムを提供して笑顔を増やし、自己効力感を高め、チャレンジ精神を持って生きて行くことのできる人材を育成する。 直接事業 1,000,000
3 (特活)Little Bridge ボスニア・ヘルツェゴビナ ボスニア・セルビア・クロアチアの12歳までの子供を対象に、中立かつ安全な場として開校したサッカーアカデミーの運営を軌道にのせ、子ども達が共に学び汗を流すことで真の民族融和に繋がるよう貢献する。 直接事業 960,000
合計 2,959,040

平成29年度

No. 団体名 対象国 支援事業内容 支援種類 支援金額(円)
1 NPO法人ネパール野球ラリグラスの会 ネパール 安全に野球ができ、災害時には避難場所としても使用できるようなグラウンドを整備し、ネパールのスポーツ発展と減災に貢献する。 直接事業 1,000,000
2 (特活)Little Bridge ボスニア・ヘルツェゴビナ ボスニア・セルビア・クロアチアの14歳までの子ども達を対象としたサッカーアカデミーを運営し、スポーツを通じた民族融和に貢献する。 直接事業 480,000
合計 1,480,000

平成30年度

No. 団体名 対象国 支援事業内容 支援種類 支援金額(円)
1 (特活)Little Bridge ボスニア・ヘルツェゴビナ モスタル市でボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、クロアチアの子ども達を対象としたサッカーアカデミーを運営し、スポーツを通じた民族融和に貢献する。 直接事業 612,000

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※2: SFTCは官民連携のオール・ジャパンでSFTを推進していくためのネットワークで、独立行政法人日本スポーツ振興センターにより運営され、文部科学省や外務省、JICA、国際交流基金など10団体が運営委員会を構成している。その他、国内各競技団体や大学、NGOなどがSFTCメンバーとして登録している。SFTにおける各主事業はSFTCメンバーにより実施される計画である。
(参照先:外務省ウェブサイト Sport for Tomorrowプログラム(PDF)

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