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ラオスプロジェクトオフィスにおいてインターンシップを実施しました

2014年10月23日

 2014年8月18日から8月22日の5日間にわたり、ラオスプロジェクトオフィスにおいてJICSとしては初めての試みとなる海外インターンシップを実施しました。インターンシップ実施期間中は、参加した大学生に対してODAにおけるJICSの役割、実施案件の概要、海外プロジェクトオフィスでの業務の説明から始まり、関連省庁の訪問やJICSが実施に携わったコミュニティ開発支援無償(以下「コミ開」という。)※1案件の施設訪問を行いました。5日間という短い期間でしたが、普段の大学生活では味わうことが出来ないODAの生の現場を見て、参加学生は大いに刺激を受けていました。

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現在の保健センターで、保健師に分娩室の使い勝手などをインタビューする学生

 今回の大学生受け入れは、参加学生が所属する北九州市立大学・グローバル人材育成推進室からの依頼から始まりました。北九州市立大学は学生をグローバル人材に育成すべく独自の事業を実施しており(「グローバル人材育成推進事業」、同大学webサイト参照※2)、海外にプロジェクトオフィスを有するJICSに対して同大学の学生のインターンシップ受け入れの依頼があったものです。JICSとしては初めての試みとなることから、インターンシップの実現性、対応可能なプロジェクトオフィスの選択及びいかに大学生のグローバル人材養成に貢献出来るのかを組織レベルで検討しました。その結果、ODAの現場を大学生の立場で体験することは、その学生の職業選択や人生設計、また国際協力分野に関心を示す若年層を増やすことにつながると判断し、実施を決定しました。

 同大学からの依頼を受けてから、受け入れ準備に1年以上かけて慎重に取り組みました。インターンシップ実施に必要となる諸事項をひとつひとつ同大学と検討し、また世間一般のインターンシップの実例を参照しながら、参加学生により有意義な時間を過ごしてもらえるよう、担当者一同、丁寧に準備にあたりました。

 受け入れ準備が整った2014年8 月、ついにインターンシップが実施されました。その実施場所は、ラオス。日本から比較的距離が近いこと、親日国であり治安も比較的安定していること、JICSが過去から現在に渡り複数のコミ開案件を実施していること等が、この国を選んだ理由です。また、当該プロジェクトオフィスに勤務する邦人常駐者に加えて、日本語・英語に堪能なラオス人スタッフの協力が得られたことも、この国を選んだ理由となりました。

 インターンシップ実施においては、職員1名の同行のもと、2名の参加学生は主に次のような経験をしました。

  • 入札公告の和訳(JICSの業務・役割の理解を深めるため)
  • 小学校建設案件及び保健施設建設案件の訪問およびそれぞれの関係者(学校の校長先生、保護者、生徒/保健センター職員、保健センターの利用者にあたる村人)へのインタビューと意見交換
  • ラオス保健省に対する工事実施状況の英文報告書の作成補助および報告への同席
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保健センター建て替え工事中の建設現場において、コンサルタント施工監理者に工事の説明を受ける

 特に工事中や建設を完了した施設の訪問では、現在プロジェクトで建て替え工事中の既存施設の現状や、すでに建設され活用されている施設の利用状況について、前もって日本で調べた知識と多岐にわたる問題意識も踏まえ、活発なインタビューと意見交換が行われたのが印象的でした。

 インターンシップを通じて、参加学生からは、「JICSの国際協力における役割を詳しく知ることができた。」、「日本の会社のインターンシップはあっても、実際に海外の現場を訪れて現地の方々にインタビューする機会はなかなかない機会だと思う。」、「小学校でいきいきと学習している子どもたちや、新しい保健所の完成を楽しみに待つ看護師さんの話を聞き、日本の援助の有用性を感じて嬉しかった。」、「将来的に国際協力にかかわりたいので、職業選択という意味においても有益であった。」との感想がありました。

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JICS職員を交えて、インターンシップの総括と意見交換を行う

 普段の日本での大学生活においては経験できない先方政府関係者との面会や、日本の支援によって建設された施設を利用している現地の方々からその施設が出来たことによって生活がどのように変化したのかを直接聞き取ることで、ODA事業の関係者の幅の広さやODA事業の効果を肌で感じることが出来たようです。参加学生のそのような様子をみて、同行したJICS職員もインターンシップを実施した意義を改めて感じました。

 今回のインターンシップは、北九州市立大学からの依頼に基づき試行的に実施したものであり、JICSの継続的な取り組みではありませんが、参加した大学生には「国際協力分野で働くとは」ということを伝えることができたことから、大学生の進路選択の一助となれたと実感しています。今回インターンシップの実施にあたっては、ラオス保健省や教育スポーツ省をはじめとし、在ラオス日本国大使館、JICA、コンサルタントから多大なるご協力をいただきました。この場を借りて、すべての関係者の皆様に対し、改めて御礼申し上げます。

※1 コミュニティ開発支援無償
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※2 公立大学法人北九州市立大学グローバル人材育成推進室(外部WEBサイトにリンクしています)


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