2004年10月以降、独立行政法人国際協力機構(JICA)では、技術協力において必要とされる機材の現地調達化が推進されています。JICS職員は、 2005年9月から11月にかけてケニア、タイ、メキシコで開催されたアフリカ、アジア・大洋州、北中南米地域のJICA事務所スタッフを対象とした調達セミナーに、昨年に引き続き講師として参加しました。
今回のセミナーには、アフリカ地域で7カ国9名、アジア・大洋州地域で22カ国25名、北中南米地域で16カ国33名と昨年を上回る参加者があり、調達手続きや機材仕様書作成の基本事項、手続きの流れ、留意点等の説明に熱心に聞き入っていました。また、活発な質疑応答や意見交換が行なわれ、地域、環境は違っても、契約候補者の数が限られている、契約候補者の資金力が乏しい等の状況の中で、いかに競争性と安全性を両立させていくかという共通の問題意識があることが確認されました。各地域とも出席者は非常に熱心で、納入条件の比較評価、トラブルへの対処等のケース・スタディを含め、次年度以降も継続してセミナーを開催してほしいとの希望が出されました。
JICSは、一層重要性を増してゆく現地調達に対し、現地のニーズに則したサービスを迅速に提供できるよう今後も努力を続けてまいります。 |
タイにて行なわれたアジア・大洋州地域事務所スタッフ向けセミナーの様子
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メキシコで行なわれた北中南米地域事務所スタッフ向けセミナーの様子
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