2007年4月9日
2007年4月2日及び3日にJICSはWHO,ASEAN事務所及び日本国外務省が実施した新型インフルエンザ封じ込めのための備蓄品投入演習に参加しました。
新型インフルエンザが発生した際に早急な封じ込めを実施するには、迅速に発生地に抗インフルエンザウイルス薬及び防護用品を移送し、患者や発生地域の住民に投与することがきわめて重要です。そこで、JICSは2006年4月より50万人分の抗インフルエンザウイルス薬及び70万人分のマスク、防護服、消毒薬などの防護用品をシンガポール倉庫に備蓄してきました。
今回の演習では、WHO西太平洋地域事務局のアドバイスを受け、ASEAN事務局と外務省が備蓄品放出を決定し、JICSが輸送をアレンジするという実際の緊急放出と同じ流れに従い、カンボジアで新型インフルエンザが発生したとの想定のもと、主に関係機関内の意思決定および関係者間の連絡が迅速かつ効率的に行われるかを検証しました。
この演習の中でJICSは、シンガポールの備蓄倉庫業者へ備蓄品の輸送を指示し、最も早く手配可能な航空便、船便の確認や船積書類の準備が適切にできるかなどを検証しました。
この演習を通じ、JICSは倉庫業者を始めとした関係機関と連携した迅速な対応が可能であり、新型インフルエンザ発生時に感染拡大を封じ込める活動に貢献できることを再確認できました。
コンピューター管理されたシンガポール倉庫の備蓄品 |
ASEAN加盟国会議で演習の流れを説明するJICS職員 |
備蓄倉庫を訪問し、倉庫業者の緊急放出体制の担当者とともに再確認するJICS職員 |