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イラク国内では、ゴミ・下水処理体制と関連施設が未整備で、中央省庁及び地方公共団体による収集・処理事業が十分実施されていませんでした。そのため、住宅地や公共施設、空き地、道路等では、ゴミや下水の多くが未処理のまま放置され、市民の生活環境が悪化していました。
こうした状況を受けて、イラク都市・公共事業省は、国内の公衆衛生環境の改善に必要なごみ収集用機材と下水処理特殊車両を全国に配置することを計画し、それに必要な資金について日本政府に対して支援要請してきました。日本政府は、イラク復興に対する総額15億ドルの無償資金協力から、本要請に対して、バグダッド市向けに約26.2億円を、また全国18ヵ所の地方衛生局向けとして約36.2億円を、またサマーワ市へは約6.6億円の緊急支援をそれぞれ平成16年9月29日と8月28日、平成17年1月13日に決定しました。 |
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ごみ収集・処理および下水処理機材の調達
- バグダッド市向け:ごみ収集車70台、汚泥吸排車12台など、処理車両一式
- 18ヵ所の地方衛生局向け:ごみ収集車44台、汚泥吸排車26台など、処理車両一式
- サマーワ市向け:ごみ収集車15台、ダンパー12台など、収集機材一式
- 追加分:ごみ収集車251台など、全国向けごみ収集機材一式
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機材は、バグダッド市およびサマーワ市、また全国の地方衛生局に配布され、地域のごみ収集活動を通じて、公共衛生の改善に貢献しています。 |
カルバラ市に供与されたゴミ収集車
(2008年3月) |
サマーワ市内で活躍する清掃車両
(2006年2月) |
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