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プロジェクトの背景

 イラクでは、主に400キロボルトと132キロボルトの2つの基幹電力系統があります。主に北部と南部の発電所から400キロボルトの送電線により電気はバグダッドにある環状線に送られています。その後、132キロボルトの2次送電網に変圧され、さらに一般利用者が使用する33ないし11キロボルトまで減圧された上で、電力が供給されています。1991年に発生した湾岸戦争やそれに続くイラク戦争では、400キロボルトの基幹送電網の多くが破壊されました。この基幹送電線については、各国ドナーの支援により緊急修復作業が進められています。一方、132キロボルトの2次送電網は大きな被害を免れたものの、これまで改修に必要な機材や予備品が調達できない状況が続いたため、緊急改善が課題となっていました。イラク電力省は、このような状況から首都バグダッド市とその近郊、また地方の主要都市の変電設備の改修に必要な資金援助を日本政府に対して要請してきました。日本は、これに対して、イラク側の要請に応えるかたちで総額約79億円の緊急無償資金協力を2004年6月に決定しました。

プロジェクトの概要

  • 132/33キロボルトの移動式変電設備13台の供与
  • 132/11キロボルトの移動式変電設備10台の供与
  • 設備の設置作業

進捗と期待される効果

 日本の支援により、一般家庭約23万世帯(約115〜138万人分)への配電が可能となりました。この結果、周辺地域では、安定的かつ効率的な配電が可能となり、地域住民の生活環境が大幅に改善されました。
(写真)
イスカン・アル・キールに配置された変電設備
(2008年6月)
(写真)
カドミアに配置された変電設備
(2005年11月)

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