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イラクの首都バグダッドでは1980年代から続く戦争や経済制裁下での財政難で、水道施設の整備が滞り機能が発揮できていない施設が多い状況でした。また老朽化した配水管からの漏水も多いうえに、急激な人口増加も加わり、慢性的な水不足となっていました。このような背景から、バグダッド市は水不足を解消する目的で、バグダッド市内の給水困窮地域の給水施設の改修について、日本政府に必要な支援を要請してきました。これを受け、日本政府は、総額で約60.7億円の緊急無償資金協力を2004年6月に決定しました。 |
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- 簡易浄水施設(コンパクトユニット)19基の調達と設置
- 運転・保守のための初期トレーニングの実施
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日本の支援による給水設備の改修により、バグダッド市内の一般家庭約11〜14万世帯(約68万人分)への給水が可能となりました。この結果、周辺地域では安定的かつ効率的な飲料水の配水が可能となり、住民の生活が大幅に改善されることが期待されています。 |
設置工事
(2008年3月) |
設置工事
(2008年7月) |
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