日本小型武器対策支援チーム(JSAC)
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 背景
カンボジアには、30年以上におよぶ内戦の爪痕が、未だに多く残っています。
特に小型武器に関しては、内戦時代に使用された小型武器が数多く存在しており、
内戦の激しかった地域では、戦争終了後、5世帯に1丁の割合で小型武器が保有されていたという調査結果もあります。
これらの小型武器が犯罪に使用されるケースも多く、カンボジア国内における最も深刻な問題の一つであると認識されています。

このカンボジアにおける小型武器問題に対処するために、日本は2001年より調査員を派遣し、
EU-Assistance on curbing Small Arms and light weapons in Cambodia (EU-ASAC)のパイロットプロジェクトに資金提供し、
日本独自のプログラムの立ち上げの調査を進めてきました。
この調査の結果、カンボジアにおける小型武器問題に対しては、
包括的なアプローチが必要であると判断し、
2003年4月から「カンボジアにおける平和構築と包括的小型武器対策プログラム」の立ち上げに至りました。

JSAC(日本小型武器対策支援チーム)は2003年4月21日に結成され、カンボジア国内務省と共に、このプログラムの実施を開始しました。

 目的
このプログラムの最終的な目的はカンボジアの平和構築です。
このために必要な下記の具体的な目的を達成するために
5つのプロジェクトを実施します。
  • 小型武器削減による社会情勢の安定と地域社会の治安の向上 
  • 政府の合法武器の適正な管理と、これらの武器の非合法な流通の防止
  • 市民より回収された違法武器や政府所有の過剰武器などの不要な武器の破壊・除去
  • 治安維持機関(警察他)を含む政府と住民との間の信頼醸成
  • 開発支援実施による住民の生活水準の向上と、平和で安全な社会と開発の因果関係のアピール
  • 地域住民のプロジェクト参加による民主的意思決定と共同体意識の促進
  • カンボジアNGO・関係当局のの事業計画・実施能力向上(キャパシティービルディング)
また、このプログラムは日本の平和構築への取り組みを国際社会に対してアピールする役目も果たしています。

 カンボジアでの武器問題
人々はなぜ、小型武器を持ち続けるのでしょうか。
警察に対する信頼の欠如 警察では自分や家族の安全・財産を守れないと思っている。
警察に対する不信 武器を警察に引き渡したら、罰せられるのではないかと恐れている。
貧困・経済目的 強盗などの犯罪や、違法な狩猟・森林伐採・漁業に利用する。
暴力の文化 問題を解決するのに、武器を使う。武器があることをステータスだと思っている。
情報の欠如 残されている武器や、武器に関する情報をどうすればよいのか、分からない。


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