2006年12月21日
JICSは、平成11年度より、自主財源事業として主に中小規模の国際協力NGOに対する支援を実施し、これまでに延べ71団体の事業、基盤整備などに対し資金を支援しました。
平成17年度に実施した、開発途上国の現場で活躍するNGOを支援するNGO、いわゆる中間支援組織(ネットワーク型NGO)への支援事業に関連して、今般、2団体の活動状況を支援事業の一環として視察しました。
ネットワーク型NGOは、主な事業のひとつとして、地域や分野などを同じくする加盟NGO団体に対して、その活動をより充実させることを目的に、情報共有の場や事業の実施、運営能力の向上に資する研修などを実施しています。JICSは、このようなネットワーク型NGOの活動を支援することで、そこに参加する多くのNGO団体のキャパシティビルディングに寄与していきたいと考えています。
今回の視察は、11月10日に開催されたアフリカ日本協議会主催の事業運営や資金調達に関するセミナー「NGOから学ぶ!アフリカで活動するNGOのマネージメント」と、同月23、24日に開催された国際協力NGOセンター主催の「プロジェクト立案・申請能力養成研修」(助成金を獲得するための申請書作成能力の向上)へのオブザーバー参加という形で実施しました。この視察を通じて、両団体の活動が活動資金の調達やプロジェクト計画立案能力の向上などNGOの発展に則したテーマ、内容であることが確認されました。参加NGO団体からは、研修内容は有益であったとの感想がアンケートを通じて寄せられました。
JICSは、今後もNGO支援事業の実施状況について、活動の視察や活動報告会の開催を通じて成果や課題などをモニタリングし、効果的な支援のあり方を検討していきたいと考えています。
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