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関係者各位 JSAC-PR-17
2007年3月30日

プレス・リリース

〜カンボジアで武器を材料に平和モニュメントの制作を開始〜


日本小型武器対策支援チーム(略:JSAC、所在地:プノンペン)はカンボジアにおいて、住民から回収した内戦時代の武器を材料とする「平和モニュメント」の制作を、カンボジア在住アーティスト・イギリスNGOとの協力の下で開始しました。

日本のODAによるカンボジアの平和構築・小型武器対策プログラムにおいて、JSACは同国バッタンバン州・コンポントム州にて内戦で残された武器を回収する活動を、地方政府・警察・地元NGOと協力して行っています。特にポル・ポト派(クメール・ルージュ)の旧勢力範囲にあたる地域では、いまだに多くの小型武器が残されており、そのような武器26,377丁が住民の協力によって警察に引き渡されました(2007年2月末時点)。引き渡された武器は、住民らの平和な社会を築く意思と、過去からの決別を象徴し、公開の「平和の炎」式典で焼却・破壊されています。

JSACは、この破壊・焼却済み武器を用いて、平和の象徴となる彫像を作製し、両州の公共の場にそれぞれ設置する計画を2007年3月より開始しました。カンボジアの若手アーティスト10名と、カンボジア在住のイギリス人アーティスト、サシャ・コンスタブル氏が、イギリスのNGO「Development Technology Workshop」の管理の下、デザイン・制作を担当します。同アーティストらは、既に武器を加工して彫像を制作した経験があるため、武器の特性を活かした独創的でカンボジアにふさわしい平和モニュメントを作りあげていきます。

2007年4月半ばには破壊された武器を用いた制作作業がプノンペン市にて開始され、同年9月末には完成、両州にて設置・公開される予定です。

日本小型武器対策支援チーム(JSAC)概要

2003年4月、日本政府による初の紛争予防・平和構築無償案件として「カンボジアにおける平和構築と包括的小型武器対策プログラム」が策定されたことを受け、財団法人日本国際協力システム(JICS)によって設立されたプロジェクト・チーム。2003年4月からカンボジア北西部オダーミンチェイ州、バンテミンチェイ州、シェムリアップ州の3州にて、住民への啓発活動を通じた小型武器回収などの平和構築支援を実施。2005年10月からは、中西部のバッタンバン・コンポントム州を対象に、小型武器回収事業を中心に活動を展開。2007年2月末現在、計26,377丁の小型武器を回収しました。

JSACの活動についての詳細は、http://www.online.com.kh/users/adm.jsac/を参照ください。




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