平成22年2月20日、日本女子大学附属中学校2年生の国際理解教室に、JICS職員がゲストティーチャーの一人として招かれ、講義を行いました。
グループ毎に分かれて行った第一部では、アフガニスタンの現代史を簡単に説明した後、アフガニスタンに対する支援の必要性や、ODAとNGOの違い、アフガニスタンの復興支援に携わっていた際の経験をもとにお話ししました。なかでもアフガニスタンと日本の間には歴史的に負の関係や遺産がないことから、日本の援助は現地で素直に受け入れられていることを紹介したときには新鮮な驚きを持ったようです。
生徒さんたちは、これまでもアフガニスタンの方を含め様々な講師から話を聞いたり、映画や本などを通してアフガニスタンについて学んだりして来たとのことで、「受ける側の人々は支援を受けることを本当に嬉しいと思っているのか」、「危険な出来事が身近で実際に起きている中でどのような気持ちで仕事をしているのか」、「日本以外でアフガニスタンを支援している国はどのくらいあるのか」、「いつか自分も現地に行って支援してみたいと思うが水などでお腹をこわすことがあるか」などといった多様な質問がなされました。
学年全員参加の第二部では「アフガニスタンの平和のために、今私たちができること」というテーマでパネルディスカッションが行われ、他のゲストティーチャーとともに生徒さんからの質問に答えました。「アフガニスタンと日本の似ているところは」、「どうしたら相手の立場に立って考えることができるようになるか」、「“幸せ”と感じることは、日本とアフガニスタンでは違うのか」などの率直な質問が投げかけられ、ゲストティーチャーがそれぞれの経験をもとに話をしました。
日本女子大学は、5女子大学コンソーシアムを結成し、2002年5月よりアフガニスタンの女性教育を支援するプログラムに参加しています。カブール大学と締結した大学間協定により、附属中学・高校にもアフガニスタンの女性教員の視察や、同国の女子高校生の留学を受け入れています。
JICSでは、より多くの方にODAやJICSの業務に対するご理解を深めていただくため、総合学習などの受け入れを行っています。ご関心をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。
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