1989年の設立以来、JICSは日本の政府開発援助（ODA）や各種の開発途上国支援において、現地で必要とされている機材や役務を適正かつ効果的に選定・調達しています。設立当初より実施してきた資機材案件に加え、近年では特に、現地の資材、現地の建設会社を活用して実施するタイプの施設（土木・建築）案件への関わりが増えてきており、JICSが実施するプロジェクトの幅が拡がってきていることに加え、現場とのつながり、距離がより一層緊密になってきています。

　このような背景の下、JICSは、設立20周年を機に、JICSの目的である「一層質の高い国際協力の推進」を実現するための活動の一つとして、2009年度より新たな社会貢献活動となる「プロジェクト支援事業」を開始しました。

　これは、JICSが調達代理機関としてかかわったプロジェクトによって建設された施設や、資機材が納入された組織等を対象に、それらの施設・組織の今後の活動の促進に資する記念品等を贈るものです。記念品等は現地JICSスタッフがその施設・組織の関係者の要望をもとに具体的に決めていきます。記念品の購入、輸送にはJICSの自主財源を充てることとしていますが、民間企業等による寄付活動などの社会貢献活動との協調や、開発途上国に対する援助活動を行っているNGOとの連携等も模索しつつ、より効果的な支援を目指します。

　これまでに実施した支援の内容は以下の通りです。