2008年3月25日
中東地域現地調達セミナーの様子。活発な意見交換が行われました
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2004年10月以降、独立行政法人国際協力機構(JICA)では、技術協力において必要とされる機材の現地調達化が推進されています。JICAは在外事務所の調達実施体制を強化するために様々な取り組みを行っており、JICSもそれらの取り組みを支援しています。
2008年1月にはJICAヨルダン事務所で中東地域現地調達セミナーが開催され、JICS職員がJICA職員とともに講師として参加しました。今回のセミナーには、トルコやエジプトをはじめとした中東地域事務所の調達担当スタッフ9か国15名が参加しました。ローカルスタッフ参加者の多くがイスラム教徒であったため、今回のセミナーの時間割は、日中数回のお祈りができるよう配慮されていました。
セミナーでは、機材現地調達及びコンサルタント契約手続きに関する理解を促進することを目的として、調達手続きや機材仕様書作成の基本事項、手続きの流れ、留意点等の説明を行いました。
各参加者からの関心も高く、質疑応答では多くの質問がなされ、活発な意見交換が行われました。中でもイエメン駐在員事務所は近年開設されたこともあり、同事務所参加者からは、学ぶことが多く非常に意義のあるセミナーであったとの感想をいただきました。
中東地域は中小規模の事務所が多く、調達業務の件数および金額は比較的限定的です。そのため、意見交換の場では、契約候補者から調達にかかる各種手続きへの協力を得ることが困難であることや、契約候補者の数が限られていることなどが共通の課題として話し合われました。
今後、現地調達はより一層重要性を増していくと考えられます。JICSは、JICA在外事務所において迅速な調達が実施されるよう、今後もサポートしていきます。
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