JICSは、プロジェクト支援事業の一環として、2010年10月1日パキスタン 国立獣疫研究所および、2010年10月16日アフガニスタンの4つの医療施設に感染防止用ディスポーザブルガウンを贈呈しました。
プロジェクト支援事業は社会貢献活動の一環として、2009年より実施しているもので、JICSが調達代理機関として関与した施設・組織に対して、今後の活動の促進を目的として必要な備品や実用品などを贈るものです。
今回、パキスタンとアフガニスタンにはそれぞれ4,020着のガウンを寄贈しました。このガウンは、東京都立川市に本社のある株式会社エスアールエル(SRL)から提供を受けたものです。同社からガウン提供の提案を受け、これまでにJICSが関わった保健分野のプロジェクト対象施設に問い合わせたところ、パキスタンおよびアフガニスタンの施設から受け入れ希望があり、今回の寄贈につながりました。
今回の寄贈の対象となった施設のうち、パキスタンのイスラマバードにある国立獣疫研究所に対してJICSは、国際獣疫事務局(OIE)との調達代理契約に基づき、家禽などにおける鳥インフルエンザ対策に必要な研究所の改築及び検査機材の調達を実施しました。今回寄贈したガウンは、研究所において取り扱う鳥インフルエンザウィルスなどの感染を防ぐために非常に有効であると研究所から感謝の声が届いています。
また、アフガニスタンのカブール医科大学や公立病院など4つの医療施設に対しては、以前、緊急無償による医療機材の調達や、やはりJICS独自事業として職員搬送用のバスを寄贈した実績があります。各施設では早速ガウンが使用されており、カブール医科大学学長からは、「アフガンの医療は資機材が不足している中、この様な実用的な品を頂ける事は非常に有益であり、感謝の念に堪えない。」といった声が届きました。