2005年8月3日
平成15年度スワジランド食糧増産援助(2KR)では、本スキームで初めてのソフトコンポーネント(物資調達のための資金協力に加え、技術指導などソフト面の支援)として、2004年7月および2005年2月の二回にわたり、現地においてトラクターのオペレーター、メカニックを対象とした技術研修を行ないました。
これは、現地調査において、オペレーターがトラクターの取り扱いに習熟していないために故障が発生しやすく、さらにメカニックの知識や技術が不十分なことから、日常の点検が適切に行なわれていない、故障修理に対応できないという実態が確認されたためです。
一回目の研修では、農業協同組合省・農業機械化局所属のオペレーターおよびメカニック39名を対象に、運転操作と作業機装着に関する技術指導、二回目は、メカニック10名を対象に、保守管理に関する技術指導を行ない、本邦から派遣した日本人技術者4名(各回2名)が講師を務めました。
この取り組みに対し、同国経済計画開発省スチーブン・モスタ次官から、「今回の技術研修によってトラクターがさらに有効活用され、トウモロコシの生産量が増加し、わが国の貧困削減に繋がることを願う。」との長期的な視点での大きな期待が表明されました。 |