JICSは南スーダン政府の調達代理機関として、「ジュバ市道路橋梁整備計画」を進めてきました。このたび計画されていた全ての橋とカルバート※が完成し、竣工式が開催されました。
竣工式には南スーダンのNhial国際協力大臣、Benjamin情報放送大臣、Aluong道路橋梁大臣、在スーダン和田大使(南スーダン兼轄)らが出席し、現地メディアも大勢詰めかけ、現地の新聞「The Citizen」では非常に大きく報道されました。
竣工式では、完成した橋の上でのテープカット、当地の伝統的儀式の後、会場を屋内に移し、Aluong道路橋梁大臣をはじめとした南スーダン政府関係者より、日本のODAに対する感謝、賛辞の言葉が述べられました。引き続き、和田大使らにより完成を祝う鏡開き、関係者への感謝状の授与が行われ、竣工式は大変盛り上がりました。
2011年7月にスーダンから独立したばかりの南スーダンですが、本プロジェクトによる首都ジュバ市内の大幅な交通環境改善によって、社会・経済活動の活性化などが期待されています。
※カルバート:暗渠。道路下に埋設された水路のこと。
プロジェクト担当者のコメント
2009年7月に初めてジュバの地を踏みました。当時はまだ十分に道路が整備されておらず、雨が降れば川の水が道路にあふれ、すぐに通行止めとなりました。また裏道は穴だらけで、移動に非常に多くの時間を割かれた記憶があります。現在は主な道路は舗装され、橋も大きくなり、雨が降っても橋が沈むことはなくなりました。しかし、まだ裏道は橋も含めて未整備の地域が多く、その改善が課題となっています。2012年2月20日、PKOに参加する自衛隊がジュバに到着し、今後のさらなる道路整備が期待されています。