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イラク 二つのガスタービン発電所施設が完成しました 文字表示縮小 文字表示標準 文字表示拡大 English お問い合せ サイトマップ
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 〜安定した電気の供給が期待されています〜
平成15年度イラク復興支援緊急無償資金協力 タジガスタービン発電所復旧計画/モスール発電所復旧計画 イラク地図へ

2008年7月10日

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オイルクーラー設備工事

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ガスセパレータ工事

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発電機パイプ工事

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発電設備工事

 イラクの首都バグダッド市の北北西約20Kmにあるタジガスタービン発電所、そしてバグダッドから北に約400Kmに位置するモスール市のガスタービン発電所は、一般家庭および学校、病院、役所、水道施設などの公共施設に電力を供給し、人々の生活を支える重要な役割を担ってきました。しかし、1970年代の運転開始から30年あまりが経過しており、老朽化に加え、1991年に発生した湾岸戦争やそれに続く各国からの経済制裁により、改修に必要な機材や部品が調達できない状況が続いていました。また、質の悪い機材や部品を用いて修理を行っていたために、発電機器の発電能力が低下し深刻な電力不足が生じました。

 電力供給改善のために、イラク電力省は日本政府に対してバグダッド市内およびモスール市の発電所復旧に必要な資金援助を要請してきました。日本政府はイラク国内の厳しい電力事情をふまえ、2003年10月に表明していた15億ドル(約1,650億円)のイラク復興支援の一環として、タジガスタービン発電所改修のために約73億円、モスールガスタービン発電所改修に約46億円の緊急無償資金協力を行うことを2004年3月に決定しました。

 これを受けJICSはイラク国電力省とこれらのプロジェクトに関する調達代理契約を締結し、調達監理や資金管理を実施してきました。

 現場は治安が悪く、日本人技術者は現地に入れなかったため、施工監理はイラク国内の業者と連絡を取り合う遠隔操作の形で行われました。発電機器の搬送はタジガスタービン発電所には2006年8月から2007年4月にかけて、またモスールガスタービン発電所には2007年2月から2007年6月にかけて複数回の輸送を行いました。発電機器の中には100トンを超えるものもあり、輸送だけでなく機器組み立て、据付作業中の安全確保を第一に警備要員を配置し、工事を進めてきました。

 現場工事を担ったイラク国内の施工業者、プロジェクト関係者の尽力により、タジガスタービン発電所は2007年12月に、モスールガスタービン発電所は2008年3月に無事完成しました。

 イラク復興支援は、イラク全土を対象に電力、医療、衛生、治安等、同国民の生活基盤の再建および改善に重点をおいたものです。これらのイラク復興支援を円滑に行うことができるよう、JICSはこれからも努力を続けます。

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機器輸送
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発電プラントの基礎工事
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据付工事
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完成した発電プラント
プロジェクト情報
プロジェクト名 平成15年度イラク復興支援緊急無償資金協力タジガスタービン発電所復旧計画
政府間決定日 2004年9月25日
供与(E/L)額 7,278,489,000円
契約相手 イラク電力省
プロジェクト概要 タジガスタービン発電所のリハビリ(発電ユニット3期の供与と据付)
JICSの役割 調達代理
調達品目 施設リハビリ
納入(完了)時期 2008年1月30日
 
プロジェクト名 平成15年度イラク復興支援緊急無償資金協力モスール発電所復旧計画
政府間決定日 2004年9月25日
供与(E/L)額 4,585,765,000円
契約相手 イラク電力省
プロジェクト概要 モスール発電所の緊急復旧
JICSの役割 調達代理
調達品目 発電所2基のリハビリ
納入(完了)時期 2008年3月
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