2011年3月4日

会議の模様

さまざまな機関から集まった参加メンバー |
2011年2月21日、22日に、「日・ASEAN統合基金新型インフルエンザ対策支援」プロジェクトおよび「ASEF日本信託基金新型インフルエンザ対策支援」プロジェクトにかかる年次会議をJICS本部会議室で開催しました。この年次会議には、世界保健機関西太平洋地域事務局(WHO/WPRO)、日本政府、ASEAN(東南アジア諸国連合)事務局、ASEF(アジア欧州財団)関係者、JICSが参加しました。
新型インフルエンザ対策支援プロジェクトに関する年次会議は、2006年以降、毎年開催しています。会議では、新型インフルエンザ発生の可能性についての情報共有、および、有事の際に関係機関が果たすべき役割や連携体制、具体的な手順などを再確認しました。特に、毒性の強い新型インフルエンザに変異する可能性が高いと言われている鳥インフルエンザの発生件数が増加を続ける中、迅速に対応するためのリスクコミュニケーションおよびロジスティクスの体制構築の重要性などに重点をおいて会議が進められました。
「日・ASEAN統合基金新型インフルエンザ対策支援」プロジェクトおよび「ASEF日本信託基金新型インフルエンザ対策支援」プロジェクトは、ASEAN加盟国、ASEM(アジア欧州会合)メンバー国およびその近隣国で、新型インフルエンザが発生した場合の感染拡大に備え、抗インフルエンザウイルス薬および防護用品 (PPE)等の調達・備蓄、感染発生時にそれらの緊急放出を実施するものです。これらのプロジェクトに関してJICSは、抗インフルエンザ薬と防護品の調達、備蓄倉庫の手配、プロジェクト対象各国への事前配備、有事の際の備蓄品投入オペレーションなどを担当しています。
JICSは関連機関との連携をとりながら、引き続き両プロジェクトをサポートしていきます。