3月をもって退任された石川会長の後任としてJICS評議員会会長に就任することとなりました。
私とODAとの関わりは1969年、独立行政法人国際協力機構(JICA)の前身、海外技術協力事業団(OTCA)の短期専門家として、アジア開発銀行(在マニラ)に派遣されたことに始まりました。また、1989年にJICSが設立された際には石川前会長と共に評議員を委嘱され、以後、JICSの評議員会の一員としてお手伝いして参りました。
この間、国際協力を取り巻く環境や事業環境は大きく変化し、財団の運営には一方ならぬご苦労があったものと承知しております。しかしながら、昨今の平和構築・復興開発支援、また最近ではスマトラ沖地震・津波被害支援等新たな援助ニーズに対し、JICSがこれまで培ってきた技術力と知見をもって果敢にチャレンジされ、従来以上にJICSに対する期待が高まっておりますことは、誠にうれしく存じます。
JICSにおかれては、多様化する国際協力のニーズに迅速かつ適応性を持って対応すべく、努力されることと承知しております。私と致しましても、色々なご専門、ご経験をお持ちの他の評議員の皆様と協力し、佐々木理事長をはじめとして、事務局のご支援をいただきながら責務を果たして参る所存ですので、何卒よろしくお願い申し上げます。
財団法人 日本国際協力システム
評議員会会長松本 洋
(財団法人国際文化会館顧問 理事)