ペルー 防災・災害復興支援無償
すべての再建工事が完了しました

2010年3月11日

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ジョン・エフ・ケネディ校の校舎
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ジョン・エフ・ケネディ校の教室

 日本政府が実施してきた、防災・災害復興支援無償「イカ州地震被災地復興計画」が完了しました。
 本プロジェクトは、2007年8月15日にペルー南部の太平洋沿岸部で発生した大規模な地震に対する、日本のODAの一環として行われたものです。JICSはペルー政府との契約に基づき、学校4校と給水施設の再建工事、学校用品等の供与に関する調達代理業務を行ってきました。
 各現場で行われていた工事は、震災後の多くの困難を関係者とともに乗り越えながら進められ、2010年1月に予定されていたすべての再建工事が終了しました。

 昨年2009年10月には、在ペルー日本国大使館の目賀田大使が、再建工事が終了したサン・アントニオ・デ・パドゥア校およびジョン・エフ・ケネディ校を視察されました。パドゥア校はすでに使用されており、生徒たちの明るく希望に満ちた笑顔があふれていました。
大使の視察に対して、生徒たちからは歓迎の歌と踊りが披露され、学校関係者からは日本の支援に対する感謝の意が表されました。これを受けて目賀田大使は生徒たちに、「再建された新校舎でおおいに学び、ペルーの発展に貢献する人材となってほしい」と激励の言葉を贈りました。

 本プロジェクトでは、瑕疵(かし)検査を除くすべての作業が終了しました。このプロジェクトでの経験を生かし、JICSは今後もさまざまな業務に取り組んでいきます。

瑕疵(かし)検査:竣工後1年以内に不具合が生じた箇所はないか調べる検査

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パドゥア校の視察に訪れ、スピーチを行う在ペルー日本国大使館の目賀田大使(中央)
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再建されたパドゥア校での授業風景

プロジェクト基礎情報

プロジェクト名 平成19年ペルー国イカ州地震被災地復興計画
政府間決定日 2008年3月17日
供与額 7.85億円
調達代理契約 2008年4月18日ペルー共和国 首相府南部復興基金と調達代理契約を締結
プロジェクト概要 2007年8月にペルー国の太平洋岸イカ州において発生した地震により被災した地域の早期復興のため、緊急性及びニーズの高い被災施設の復旧及び再建工事を実施
JICSの役割 本プロジェクトの調達代理機関として、プロジェクトの進捗管理(入札開催、業者契約、納入管理など含む)及び資金管理を実施
調達品目
(支援内容)
(ア) 学校4校の校舎建設再建並びに生徒用机及び椅子の供給
(イ) イカ郡の給水塔・配管設備・ポンプなど給水施設の再建工事
(ウ) 学校4校のパティオ(中庭)建設及び生徒用机及び椅子の追加調達