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グアテマラ 環境プログラム無償 地域住民の生活向上を目的としたマイクロ水力発電所建設+技術支援
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2012年9月24日

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セアシルに建設された発電所(約30m2

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発電用水を取水するための堰

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水車発電機(手前)とコントロールパネル(右奥)

 北東はカリブ海に、南は太平洋に面する中米のグアテマラは、1960年から36年間続いた内戦によって25万人が犠牲になり、インフラ整備も困難な状況にありました。政府は1997年から2006年の間に全国電化率を60%から86%に向上させたものの、貧困層が集住する比率の高い地方部の電化率は低く、マヤ先住民が多く住むアルタ・ベラパス県(貧困率※180%以上)の電化率は34%と全国で最も低くなっています。

 このため、グアテマラ政府は、地域住民の生計向上に資するよう、地元にある再生可能エネルギー資源(マイクロ水力=ダムなどの大規模水源ではない、中小河川や用水路などの様々な水流)を活用した近代的エネルギー供給を計画しました。

 同国政府の方針に応じ、米州開発銀行(IDB)がグアテマラのNGOを通じてフィージビリティ・スタディ※2を実施しました。その後、国際協力機構(JICA)がプロジェクト内容を確定するための協力準備調査を実施し、その結果に基きグアテマラ政府は日本国政府に対し、“アルタ・ベラパス県の3つの地域に、マイクロ水力発電施設と配電設備の建設、その運営と維持・管理体制の強化、さらに対象村落に電力を利用した生産活動への支援を通じ、地域住民の生計向上を図ることを目的とする環境プログラム無償資金協力”を要請しました。日本政府は国際協力機構(JICA)を通じ、「クリーン・エネルギーによる北部村落生産活動推進計画」の実施を決定し、2010年1月26日、グアテマラ政府との間で合意に至りました。

 JICSはグアテマラ政府の調達代理機関としてプロジェクトを円滑に実施するため、施工会社の選定、案件実施監理、プロジェクト資金の管理を主な業務として行ってきました。2012年7月には、水力発電施設と配電設備の建設完了に伴い、オット・フェルナンド・ペレス・モリーナ大統領や在グアテマラ長ア輝章大使らを迎えて盛大に竣工式が執り行われました。竣工式の様子は7月20日付けの現地紙に大きく報道されました。また、8月28日には特集番組として現地テレビでも報道され、日本の援助によってもたらされる裨益効果などが大きく紹介されました。

 本プロジェクトは技術支援も行っており、地域住民に対し、電気技師養成研修、電気料金徴収・管理のための財政管理研修を実施しました。現在、修了した住民が、実際に家屋への屋内配線や、稼動を始めた水力発電施設でオペレーションなどを行っています。また、2014年まで、日本の戦後復興をモデルとした生活改善ワークショップ、コーヒー・カルダモン・木工品を始めとする地場産品の加工等、電力を利用した生産活動促進のワークショップなども実施予定です。

 本プロジェクトの実施により、持続可能で、環境に優しいマイクロ水力発電による電気が、対象地域の22集落、約1,000世帯(6,200人)に供給され、同国の最貧困地域における住民の家事労働軽減、夜間の識字学校の開講等が可能になり、生活や教育環境の改善に寄与します。また、生計向上に向けた生産活動の促進支援を行うことで、貧困からの脱却にも寄与することが期待されています。

※1:1日の所得が1米ドルに満たない割合

※2:実行可能性の調査

竣工式の模様
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前列左よりJICAグアテマラ駐在員事務所佐久田朝親次長、長ア輝章大使、ペレス・モリーナ大統領、エネルギー鉱山省エリック・アルチラ大臣
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ペレス・モリーナ大統領のスピーチ

プロジェクト情報
案件名 クリーン・エネルギーによる北部村落生産活動促進計画
供与(E/N)額 10.03億円
交換公文(E/N)署名及び贈与契約(G/A)締結日 2010年1月26日
調達代理契約(A/A)日 2010年3月24日
契約相手(A/A) エネルギー鉱山省
実施機関 エネルギー鉱山省
プロジェクト概要 電化率が全国で最も低く(34%)、貧困率が80%以上のアルタ・ベラパス県の3つの地域に、マイクロ水力発電施設と配電設備の建設、その運営と維持・管理体制の強化、対象村落に電力を利用した生産活動への支援を通じ、地域住民の生計向上を図る
JICSの役割 本プロジェクトの調達代理機関として、必要な施設・機材・サービスの調達および資金管理を含む案件全体の監理を実施
調達内容(品目) 〔1〕施設・機材:北部貧困地帯(3サイト)への小規模水力発電施設(3基)建設
〔2〕技術支援:対象村落に対する施設維持管理、生活向上のための活動等に関する技術支援
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