ブルンジ 食糧援助
内戦後の復興を支援する食糧援助

2012年5月23日

平成22年度食糧援助

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調達された小麦

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小麦引渡し式会場

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コミッティの風景(2012.4)

 ブルンジ共和国はタンザニア連合共和国、コンゴ民主共和国、ルワンダ共和国に囲まれた東部アフリカの内陸国です。面積2.78万km²に人口850 万人という人口密度の非常に高い国ですが、丘陵地やタンガニーカ湖など自然にも恵まれた景観の良い国です。

 労働人口の90%以上が農業に携わっており、1993年までは食糧の自給が行われていましたが、内戦勃発以降はその多くを食糧援助に頼らざるを得なくなりました。2009年に和平プロセスが完了したことを受け、日本政府はブルンジ共和国に対し、二国間での食糧援助を実施しています。

 JICSはブルンジ共和国政府の調達代理機関として、2009年度は米を、2010年度は小麦を調達し、米や小麦の購入・輸送を担う会社の選定、納入管理、資金管理などの業務を行いました。

 米や小麦がブルンジに到着し、ブルンジ政府による販売が完了すると、案件の実施全般に係る報告と今後の課題や問題点について話し合うために政府間協議(コミッティ)が開催され、JICSは事務局を務めました。

 2009年度案件は初めての二国間での食糧援助のため、ブルンジ政府は食糧援助の受け入れ対応に不慣れな面もありましたが、2010年度案件では前年度にJICSと共に試行錯誤しながら案件を進めた経験が活かされ、円滑に案件を執り進めることができました。2012年4月に行われた2010年度案件のコミッティや小麦の引渡し式では、この点が日本側より高く評価されました。

 また、ブルンジ政府からは日本の食糧援助がブルンジにおける市場価格の安定、食糧確保、国民の栄養改善、社会経済開発に貢献していると高く評価されました。

おまけ

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タンガニーカ湖
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稲作地帯の平野