JICSは、NGOが活動を継続的に続けていく際には、NGOの経営を含めた組織基盤の安定が不可欠だと考えています。そのため、JICSでは、「団体基盤強化費」をJICS支援事業の支援対象に含めています。これは、プロジェクトに直接関係はなくても、組織そのものの基盤を強化するためにご活用いただける費用です。他団体の助成金はNGOの個々のプロジェクトに対する支援が主流であるのに対し、JICSのNGO支援事業は組織全体の強化も支援対象としているという点に特徴があります。
「団体基盤強化費」はNGO組織強化・事業活性化にかんするさまざまな用途に活用いただけます。たとえば、団体幹部の経営能力向上・スタッフの事務処理能力向上のための研修費用、資金調達の専門家(ファンドレイザー)や経理要員等の人件費、ニュースレターなどを作成する際の作業効率をあげるためのパソコン機器の購入、報告会などで効果的にプレゼンテーションするためのプロジェクター等の機器の購入なども対象となります。
これまで、JICSのNGO支援事業で団体基盤強化費を支援した例としては、パソコンおよびその周辺機器やソフトの購入が最も多くなっていますが、JICSでは、「団体基盤強化費」の有効活用によって、よりいっそう団体の自立的発展が望めるよう、さらに多くの用途に活用していただきたいと考えています。
JICSの団体基盤強化費は、たとえば以下のような様々な活動にもご活用いただけます。JICSのNGO支援に申請される際に参考にしていただけたら幸いです。
団体基盤強化にかかわる活動例

【人材育成】
・事務局職員・スタッフの増員、常勤職員の採用
・団体トップのマネジメント能力の向上
・スタッフの事務処理能力、プロジェクトマネジメント能力、調査研究能力の向上など
・海外・現地スタッフの雇用・育成
・ボランティア制度の充実化(ボランティア研修・ボランティアコーディネーター育成など)
・インターン制度の充実(受け入れ増加、インターンによる新規事業立ち上げなど)


【組織面の強化】
・専門家による組織経営の診断(外部評価・監査・指導など)
・パソコン、プリンターなどの事務局備品・機材の設置・改良
・事務作業マニュアルの作成、整備、効率化
・ノウハウや情報のデータベース構築
・会員増加に向けたニーズ調査、アンケート実施
・活動や事例の整理、記録、映像化
・新たな活動拠点の整備
・他の関連団体や専門家とのネットワークの構築


【広報事業】
・新たな広報ツールの制作(リーフレット、パンフレット、DVD、ビデオ、DMなど)
・既存の広報ツールの改定、刷新(カラー版の作成、内容量増加など)
・ホームページの整備、改定
・ブログ・メールマガジンなど新たな活動報告ツールの作成
・機関紙の発行、改定、部数増刷
・団体のノベルティやグッズの開発
なお団体基盤強化費を申請される際には、まず「なぜ現状のままではよくないのか」「どこをどう改善すれば、現在生じている問題を解決する事ができるのか」という点をよく見極めることが重要です。
JICSでは、改善の効果が持続し、団体の自立的発展につながっていくことがとても重要だと考えています。現在生じている問題を解決するために、なるべく中長期的な視点で解決方法を検討してみてください。ご参考として、「団体基盤強化費」に関するJICSの審査のポイントを以下にご紹介します。
団体基盤強化費の審査のポイント
(1) 資金の使用目的が明確であること。
(2) 本部事務局の機能強化をはかり、団体の自立的発展につなげるための明確な計画を有すること。その上で、計画の実施に必要な資金の申請であること。
(3) JICSの支援に依存しない運営が可能な資金計画があること。 |