ウガンダ 国内避難民の帰還と定住を促す道路・橋梁整備プロジェクトが完了

ウガンダ地図へ

2013年7月4日

 ウガンダ共和国において平成21年度紛争予防平和構築無償「北部地域国内避難民帰還促進のための生活基盤整備計画」にて建設された橋梁(新設6本)及び道路(拡幅及び既設道路補修)の引渡し式が、去る5月27日(月)に首都カンパラから500キロ程離れた北部地域アガゴ県にあるオタカ橋建設現場にて実施されました。

(写真)
アムゲ北部担当相のスピーチ
(写真)
皆川大使のスピーチ
(写真)
ブヤバガンビ公共事業担当相のスピーチ
(写真)
式典参加者がオタカ橋へ移動
(写真)
オタカ橋記念銘板の前でポーズを取る
皆川大使とブヤバガンビ大臣
(写真)
テープカット
(写真)
道路幅を拡げ、簡易アスファルト舗装を行った
オルウィヨ・タウン−アナカ・タウン道路改良工事(ノーヤ県)
大型車両の通行も可能に

 ウガンダ北部地域は、1980年代より20年以上に渡って政府と反政府組織「神の抵抗軍(LRA)」との激しい紛争状態が続き、特に今回工事が行われたアチョリ地域では、住民の90%以上に当たる約200万人が他の地域へ避難を余儀なくされました。このような人々は“国内避難民”と呼ばれています。紛争の間、国の生活基盤への投資は停止され、地方政府も事実上機能していませんでしたが、2006年8月の停戦合意後、各国の人道支援機関により病院や学校、井戸等の整備が進められてきました。しかし政府の資金不足により、道路ネットワーク整備は進められない状況が続いていました。このプロジェクトは、ウガンダ政府がアチョリ地域の道路整備を通じ地域住民の生活環境を改善すると共に、国内避難民の帰還及び定住に寄与することを目的として日本政府に要請し、日本政府が支援を決定したものです。

 JICSはウガンダ共和国公共事業省の調達代理機関として、援助資金を管理し、コンサルタントの雇用、施工会社の選定・雇用など道路・橋梁建設に関するプロジェクト全体の調達代理業務を行いました。今回は橋梁工事経験の少ない地元企業の施工であったため、作業の進捗が予定よりも遅れましたが、JICSでは工事費の支払い手続きの迅速化で地元企業のキャッシュフローをサポートし、プロジェクトの進捗促進を図りました。そして2013年3月までに6本の新規橋梁建設、総延長21.7kmの道路改良工事(道路拡幅、簡易アスファルト舗装他)及び総延長63.4kmに渡る既設道路の補修工事等の全工事が完了しました。完成した橋梁等については、同国の技術検査員が「他のプロジェクトの模範となる出来栄えである」と報告書に記すほど、その品質を高く評価されました。この評価は、JICSにとっても大変喜ばしいことで、地元企業が今回の経験を活かし、さらなる能力向上に努めることを期待しています。

 引渡し式には、日本側から皆川一夫駐ウガンダ日本国大使及びJICAグル・フィールドオフィスの方々、ウガンダ側から公共事業省のジョン・ブヤバガンビ公共事業担当相や首相府のレベッカ・オテンゴ・アムゲ北部担当相を始め、アチョリ地域5県の県知事、地域の代表者やJICSを含むプロジェクト関係者など総勢250名を超える人々が出席し、盛大に執り行われ、式典の模様を眺めていた近隣住民も含む、400名以上の人々が工事の完成を祝いました。

 式典では、北部各県の代表者の挨拶に続いて、アムゲ北部担当相とブヤバガンビ公共事業担当相が日本の支援に対する謝意を述べると共に、両国間の今後の更なる関係強化を表明し、皆川大使は現地語(ルオ語)を交えながら、ユーモアたっぷりな口調でウガンダの印象や今後の援助計画等について話されました。式典終了後、地元の伝統舞踊チームの先導で関係者と地域の人々が式典会場から300メートル程離れたオタカ橋へ移動し、テープカットが行われました。

(写真)
アガゴ県に建設されたオタカ橋
木製の橋がコンクリートの橋に建て替えられ、雨が降っても安心
←
(写真)
オタカ橋着工前(2010年12月)
(写真)
ラムオ県に建設されたアラインガ橋
←
(写真)
アラインガ橋着工前(2010年12月)
人の通行すら困難だった所が、車で通行可能に!!
(写真)
ノーヤ県に建設されたアヤゴ橋
←
(写真)
アヤゴ橋着工前(2010年12月)
(写真)
グル県とアムル県の県境に建設されたアティアバー橋
←
(写真)
アティアバー橋着工前(2010年12月)

 JICA グルフィールドオフィスニューズレターで本プロジェクトについて紹介しています

プロジェクト基礎情報

案件名 北部地域国内避難民帰還促進のための生活基盤整備計画
供与(E/N)額 13.4億円
交換公文(E/N)署名日 2010年4月12日
調達代理契約(A/A)締結日 2010年7月1日
契約相手(調達代理契約) ウガンダ共和国公共事業省
プロジェクト概要 北部アチョリ地域6路線の道路・橋梁整備工事
JICSの役割 本プロジェクトの調達代理機関として、ウガンダ共和国政府に代わり援助資金を管理するとともに、コンサルタントや施工会社を始めとするプロジェクト推進に必要な役務や機材の調達及びプロジェクト監理を担当する。
調達内容 コンサルタント(施工監理)、道路橋梁建設(施工会社)
プロジェクトの主な流れ/現状 2010年8月:施工監理コンサルタントと契約
2011年2月:施工会社と契約
2011年3月〜2013年3月:全6路線が竣工、引渡し
(C) Copyright Japan International Cooperation System (JICS) All Rights Reserved.