ヨルダン
知力と技術が集結する学園都市の太陽光発電システムで再生可能エネルギー活用を促進

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2013年12月27日

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ジェラシュ・パイオニアセンターの生徒たちがハッサン科学都市を訪問、太陽光発電システムを見学しました
国立エネルギー研究所のエンジニア(1列目左端)と愛知電機のエンジニア(2列目左から6番目)と記念撮影

 環境プログラム無償「太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画」で、死海パノラマ・コンプレックスの100kWp太陽光発電システムと並んで導入されたのが、ハッサン科学都市の北西側7,000m2の区画に設置された280kWp太陽光発電システムです。ハッサン科学都市は首都アンマンにあるヨルダン大学に隣接する教育研究のための学園都市で、約38万m2(東京ドーム8個分の広さ)の広大な敷地を有しています。その敷地内には本プロジェクトの実施機関である王立科学院(Royal Scientific Society)とその傘下にある国立エネルギー研究所(National Energy Research Centre)などの研究機関の他、高等科学技術審議会(Higher Council for Science and Technology)とスマイヤ王女技術大学(Princess Sumaya University for Technology)が所在しています。

 王立科学院は1970年に先代のフセイン国王及びハッサン王子の支援を受けて設立されたヨルダン最大の応用研究機関です。その王立科学院との協力で導入された太陽光発電システムもまた、現在、ヨルダンで最大規模を誇っています。王立科学院はヨルダンの長期的な発展と競争に必要な科学技術の研究を行っており、エネルギーや水資源、環境は王立科学院の活動の重要なテーマとなっています。もちろん、太陽光発電もそのテーマの1つであり、太陽光発電システムは王立科学院の環境保全に関する活動において重要な役割を担っています。

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降り注ぐ太陽光を電力に変換
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雲ひとつない青空の下で活躍中の太陽光発電システム

 本プロジェクトのコントラクターである三井物産プラントシステム株式会社とともに施工に携わった愛知電機株式会社のエンジニアによってちょうど太陽光発電システムの瑕疵検査※1が行われていた2013年11月7日、ジェラシュ・パイオニアセンター(Jerash Pioneer Centre:ヨルダン北部の都市ジェラシュにある優秀な生徒が集まるユースクラブ)の生徒たちがハッサン科学都市を訪れ、太陽光発電システムを見学しました。生徒たちは太陽光発電システムを管理する国立エネルギー研究所のエンジニアから再生可能エネルギー技術について学び、また、日本政府の資金協力によって同システムが導入された経緯について説明を受けました。ジェラシュ・パイオニアセンター以外にも、王立科学院はこれまでに多くの学校や他の教育機関の訪問を受け入れており、太陽光発電システムは見学者が必ず最後に訪れることになっている重要な見学スポットとなっています。

 研究所や教育機関が集まるハッサン科学都市は多くの研究者や学生が訪れる場所です。その中には、ヨルダン国内はもとより、諸外国からの訪問者も含まれます。本プロジェクトで導入された太陽光発電システムは、今後もハッサン科学都市を訪れる人々を広く魅了し、再生可能エネルギーの普及に貢献していくことでしょう。また、ヨルダンは世界でも有数の太陽光に恵まれた国です。首都アンマンを離れると広大な土地が広がり、建物にさえぎられることなく太陽の光が降り注いでいます。そのヨルダンにおいて、太陽光発電は再生可能エネルギーの中でも特に大きな潜在能力を秘めており、太陽光発電システムが更なる太陽光発電の普及における牽引力となることが期待されます。

※1 瑕疵検査:完成後、一定期間経過後に施設・機材の現状や修理の必要性などについて詳細な確認(検査)を行うこと。

プロジェクト基礎情報

案件名 太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画
交換公文署名日 2010年2月28日
供与(E/N)額 6.40億円
調達代理契約日 2010年3月25日
契約相手 ヨルダン・ハシェミット王国計画・国際協力省
実施機関 パッケージ1: 王立科学院
パッケージ2: ヨルダン・ハシェミット王国観光省
プロジェクト概要 パッケージ1: アンマンに所在するハッサン科学都市内への太陽光発電システム(280kWp)設置とともに、太陽光発電システムに係る基礎知識習得や保守点検方法等の技術研修を実施
パッケージ2: 死海パノラマ・コンプレックス内への太陽光発電システム(100kWp)設置とともに、太陽光発電システムに係る基礎知識習得や保守点検方法等の技術研修を実施
JICSの役割 本プロジェクトの調達代理機関として、必要な機材・サービスの調達および資金管理を含む案件全体の管理を実施
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