2007年11月にバングラデシュ南西部を襲った過去最大級のサイクロン「シドル」によって特に大きな被害を受けた4県を対象として日本政府が実施した「サイクロン『シドル』被災地域多目的サイクロンシェルター建設計画」において、JICSはバングラデシュ政府の調達代理機関として、調達業務や案件全体のマネジメントを担当してきました。
本計画では、36か所のサイクロンシェルター兼小学校の建設などを行いました。今回建設したシェルターは、災害時にシェルター管轄区長の指導の下、避難・救援活動が行なわれ、約57,000人の避難が可能となります。また平常時には学校運用委員会が維持管理を行い、小学校として利用されます。
2010年12月、本プロジェクトで建設した全てのサイクロンシェルターに、JICS独自のプロジェクト支援事業による記念品として、先に贈呈した救命胴衣、担架、警報用メガホンに加え、1箇所あたり20冊ずつ、合計720冊の津波防災啓発パンフレット「稲むらの火」(ベンガル語版)を贈呈しました。