2006年12月18日

ケツァルテナンゴ市長との
手続き確認書署名式

JICSグアテマラプロジェクトオフィスのメンバー
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グアテマラ共和国では、2005年10月に発生した大型の熱帯低気圧スタン(STAN)による集中豪雨により、河川の氾濫や土砂崩れなどの自然災害が起こり、死者約670名、被災者約494,000名におよぶ被害をもたらしました。このため日本国政府は、グアテマラ国政府に対して、熱帯低気圧“スタン”による被災地復興のための防災・災害復興支援無償資金協力の実施を決定、2006年8月10日、両国間で支援に関する交換公文が署名されました。これを受けてJICSは本支援事業の一つであるケツァルテナンゴ市の上水道施設再建工事に関し、11月9日、ケツァルテナンゴ市長と入札実施に関する手続き確認書の署名をしました。
防災・災害復興支援無償は、今年度から始まった新しいスキームですが、本件では独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施した概略設計調査の結果を踏まえ、交換公文署名後、JICSが調達代理機関として活動しています。JICSは、案件実施に必要な再建工事などの役務及び資機材の調達業務とそれに伴う支払い業務を含む資金管理を担当しながら、案件の進捗を監理していきます。
ケツァルテナンゴ市は、首都グァテマラシティより西へ約200kmのところに位置し、観光にも力を入れている人口約13万人のグアテマラ国第二の都市です。その人口の半分に当たる、約65,000人の市民の生命線である給水施設がこのスタンにより被害を受けました。本案件は、その被害を受けた給水施設を再建し、市民に衛生的な水を確保すること等を目的としています。
当市では、現在、日本の無償資金協力により「ケツァルテナンゴ市給水施設改善計画(2004年度/2005年度、2007年3月完了予定)」が実施されており、それを補完する意味でも本件は重要案件として位置付けられています。ケツァルテナンゴ市長は、今回の復興支援に関し、日本国政府に対して感謝の言葉を述べると共に、JICSのきめ細かい調達手続きに対しては大変感心されていました。
JICSは一日も早い復興を目指して、グアテマラ復興支援をサポートしていきます。
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