2007年10月26日
2005年10月、大規模な熱帯低気圧スタン(STAN)がグアテマラ国を直撃し、集中豪雨をもたらしました。河川の氾濫による洪水や土砂災害による死者は670名、被災者は約49万4,000名にものぼり、被害総額は2004年のグアテマラのGDPの約3.4%を占める約9億7,000万ドルとも言われています。
日本政府は、この災害による被災地復興のため、グアテマラ国政府に対し防災・災害復興支援無償資金協力を実施、現在その資金により橋梁、上水道施設、灌漑施設の再建が行われています。JICSはこれらの案件の調達監理業務を担当しています。
今般、アルデア・ラス・バランカス橋およびソブレ・リオ・カブス橋の再建工事が完了し、それぞれ2007年10月11日と12日に開通式が行われました。

式典の模様
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アルデア・ラス・バランカス橋
バランカス橋の式典当日はあいにくの大雨で、開通式の会場までの道のりはたいへん厳しいものでしたが、開通式にはサン・マルコス市長補佐や、JICSを含む関係者に加え多くの住民が参加し、橋の完成を祝いました。マルコス市長補佐からは日本政府への感謝のことばを繰り返しいただきました。また、開通式にあわせ、バランカス橋にはグアテマラ国旗とともに、住民たちが自ら用意した大小の日本国旗が飾られました。

完成した橋 |

橋の銘板には、「バランカス橋」はグアテマラと日本との友好の証であると書かれています |
ソブレ・リオ・カブス橋
翌日は、天候も回復し晴天の下でカブス橋の開通式が行われました。アユトラ市長からは日本政府の援助に「大いに感謝している」とのことばと合わせ、JICSに対する感謝を示す記念品が担当者に贈呈されました。アユトラ市では12月9日にクリスマスの祭典の場で、改めて引渡式が行われる予定です。

市長から記念品を贈呈されるJICS担当者 |

銘板の前で市長、関係者と記念撮影 |
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