2008年5月1日

再建工事の対象校に通う生徒たち
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2007年8月15日夕方、ペルー国太平洋岸イカ州をマグニチュード8.0の大地震が襲いました。
500人以上の死者、1,000人以上の負傷者が発生し、71,000棟以上の家屋に甚大な被害をもたらしました。
日本政府は、この被害による被災地復興のため、ペルー政府に対し災害復興支援無償を実施することを決定し、2008年3月17日、両国間で支援に係る交換公文が署名されました。これを受け、4月18日にJICSはペルー政府と調達代理契約を締結し、同政府の代理機関として、案件実施に必要な再建工事などの役務および資機材の調達と、それに伴う支払い業務を含む資金管理を担当し、案件の進捗を監理していくことになりました。
復興支援対象地域であるイカ州は、首都リマの南に位置しています。イカ州のチンチャ郡、ピスコ郡およびイカ郡の3地域で、学校4校と給水施設の再建工事を実施します。調達代理契約に先立ち、再建対象の学校を訪れた際に、この国の将来を担う子どもたちと出会いました。地震で学校が損壊してしまったため、子どもたちの多くは学校の敷地内に仮設されたプレハブの教室で授業を受けています。彼らは地震の恐怖を乗り越え、我々を暖かく出迎え、新しい校舎で早く授業を受けたいと熱っぽく語ってくれました。熱心なのは子どもたちだけではありません。行く先々の各学校の校長先生は日本政府の支援に対する感謝と再建への期待を子どもたちと同じく熱意を持って語ってくれました。
JICSは、この子どもたちのためにも、一刻も早い復興に向けてペルー復興支援を行っていきます。 |