2009年1月20日
プロジェクトサイトには日本政府からの支援であることがわかるよう、看板が掲げられている
現場では現地の建設コンサルタントや施工業者を活用した工事が進められている |
セネガルは、サハラ砂漠の西南端に位置する西アフリカの国です。近年は安定した経済成長を続けていますが、人口増加、貧富の格差などの問題を抱えています。
セネガル国政府は、教育を特に重要な開発課題のひとつとして掲げており、就学率の向上のために年間2,500の小学校教室および500の中学校教室の建設を目標として、国家予算の約30%をあてて教育分野の改善に取り組んでいます。しかし、年間教室建設の目標達成は困難な状況にあります。
このような状況を受け、2006年12月5日、「小中学校教室建設計画実施のためのコミュニティ開発支援無償」が日本政府とセネガル政府との間で決定されました。
このプロジェクトは、2006年度に創設されたコミュニティ開発支援無償の第1号案件にあたり、ダカール州をはじめ、ルーガ州、カオラック州、ファティック州、ティエス州の小中学校最大68校において、教室、校長室、倉庫、トイレ棟の建設や教室備品の整備を行い、学校施設維持管理・学校環境の改善についての指導が予定されています。
このプロジェクトに関してJICSは、2006年12月18日にセネガル政府教育省と調達代理業務契約を締結し、本プロジェクトのセネガル政府の調達代理機関として、プロジェクトの実施に必要となる役務・機材の調達や、プロジェクトの進捗管理などのマネジメントを現地にて実施しています。
現地のコンサルタントや施工業者との契約を元に、2008年5月より随時建設工事が開始されており、2009年1月現在、各校舎の外形が整いつつあります。
屋根の梁の打設まで進んでいる教室棟 |
現地の子どもたちとJICSスタッフの記念撮影。後方に写っているのは現在使用中の校舎 |
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