2009年8月5日

ダッカ市 サデック・ホッサイン・コーカ市長
のスピーチ

福田米蔵臨時代理大使から優勝者への盾の授与

入賞者のみなさん一同とコンテスト主催者

会場には多くの人が集まりました |
バングラデシュの首都ダッカ市では、近年の首都圏人口増加にともない、増大する廃棄物の収集と運搬能力の向上が喫緊の課題となっています。同国政府から日本政府に対して、ごみ収集車などを調達するための無償資金協力の要請がなされたことを受け、日本政府は第一号の環境プログラム無償案件として「ダッカ市廃棄物管理低炭素化転換計画」の実施を決定し、2009年2月18日にバングラデシュ政府と交換公文を締結しました。このプロジェクトにおいてJICSは、ダッカ市と調達代理契約を締結し、資金の管理、必要な役務や機材の調達等、プロジェクト全体のマネジメントを実施しています。
本プロジェクトでは、ごみ収集車合計100台を調達します。そのうちの45台は、二酸化炭素排出量が少なく、バングラデシュ国内で生産される圧縮天然ガス(CNG)を燃料とする収集車です。また、収集車の修理や維持管理を行うためのワークショップ建設の他、3名の専門家(環境教育、車輌の維持管理、温室効果ガスの削減効果)を派遣することになっています。
2009年7月25日、来年に予定されている車輌の納入に先駆け、本プロジェクトで調達するごみ収集車に貼るステッカーのデザインコンテストが在バングラデュ日本大使館主催のもと行われました。これは、本プロジェクトの柱のひとつである環境教育の一環として行われたもので、一般市民に環境問題についてもっと考えてもらうためのノウハウを、ダッカ市役所の職員が習得することを目的とした試みです。
バングラデシュ全土から集まった322のデザインの中から、事前に一次選考で14作品に絞りこみ、コンテストでは10人の入賞者と、その中から1〜3位を決定しました。コンテストには、ダッカ市長、在バングラデシュ日本国大使館福田臨時代理大使、バングラデシュJICA事務所戸田所長、デザイン応募者、マスコミ関係者など約150名が出席し、いくつかのメディアでも取り上げられたことから、日本政府がバングラデシュに対して行っている援助をより多くの人々に知ってもらう良いきっかけとなりました。

1位に選ばれたデザイン |
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