2012年5月24日、エル・ハッサン科学都市において、スマイヤ王女及び在ヨルダン小菅淳一大使臨席のもと、王立科学院への太陽光発電システム引渡し式が盛大に執り行われました。
偶然にも、JICSのヨルダン初の仕事は国際協力機構(JICA)を通じて行った、王立科学院に対する工学電子機械の調達で、これはまさにJICSが設立された23年前のことです。以来、JICSはヨルダン政府の調達代理機関として、総額約300億円にのぼるプロジェクトの実施に関与してきました。
本プロジェクトも日本側は日本国大使館の強力なリーダーシップの下、日本の技術力を証明べく関係者が真摯に取り組んだことにより、無事に引渡しの日を迎えることができました。
JICSは太陽光発電システム設置のために尽力した全ての人々の協力に感謝すると共に、この太陽に恵まれたヨルダン王国の太陽光エネルギーを活用した未来への発展を祈念しています。
【プロジェクト担当者からのメッセージ】
施主である王立科学院は学問的、実務的な両側面から高度科学技術を探求し、ヨルダン国内だけではなく、中近東地域をリードしている機関です。本プロジェクト実施中もエンジニア達の科学とテクノロジーに対する探究心に接し、ヨルダンにおける本プロジェクトを発端とした太陽光エネルギーの将来へ期待を抱きました。
長年の間、国際社会はエネルギー問題及び環境保護問題に取り組み続けています。これらは国家の経済成長のためだけではなく、私達が人類として協力して取り組んでいかなければならない大きな課題です。また日本やヨルダンはエネルギー資源に恵まれていない環境にありますが、引渡し式に参加した多くの方はこれらの困難を両国の友好関係によって乗り越えていける可能性を感じたようです。今日という日は単に太陽光発電システムの引渡しの日というだけでなく、ヨルダンの友人達と共に私達の地球を守るための新たな扉を開く始まりの日だと言えます。参加者、ひとりひとりが太陽光発電システムの導入をきっかけに新たな再生可能エネルギーの未来への扉を開く瞬間の立会人となりました。