2011年11月17日、パラオにおける環境プログラム無償「太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画」で調達されたパラオ国際空港駐車場への225kWの太陽光パネルの設置が完了し、パラオ国大統領、公共施設・産業・商業大臣および日本国大使が出席して引渡式が執り行われました。
このプロジェクトは、ディーゼル発電の一部を再生可能エネルギーに代替しCO2排出量を削減することを目的としており、JICSはパラオ国公共施設・産業・商業省と調達代理契約を締結し、援助資金の管理や資機材や役務の調達を含むプロジェクト全体のマネジメントを行いました。日本の技術者が運転の仕方やメンテナンス方法の訓練を実施するなど、太陽光システムが引き渡された後にもパラオの人々がスムーズに運用できるための工夫も取り入れ、コンサルタント、納入企業、現地施工会社など多くの関係者の協力により、太陽光パネルの機材の調達、設置を大きなトラブルもなく進めることができました。
パラオの玄関口である国際空港に太陽光発電システムを設置することにより、再生可能エネルギーの可能性をパラオの人々に広く示すことができます。そして、この日本の支援がパラオにおける再生可能エネルギー利用の円滑な実施の基礎となり、将来的にはエネルギー源を多様化したエネルギーセキュリティーの向上に繋がっていくことを期待しています。