2009年4月下旬、メキシコにて新型インフルエンザが発生し、その感染が世界的に広がりつつあったため、世界保健機関(WHO)は警戒レベルをフェーズ5(かなりの数のヒト-ヒト感染があることの証拠がある)へと引き上げました。
このような状況のなか、4月28日、メキシコ国政府より日本政府に対して、感染拡大の防止を目的とした、罹患者への手当てや検疫強化などの措置に必要な資機材(サーモグラフィー、マスク、ゴーグル、消毒液等)にかかる支援の要請がありました。
これを受け、日本政府は5月1日に、メキシコにおける新型インフルエンザ疾患被害に対する具体的支援策として、メキシコ国政府からの要請を踏まえ、第一弾としてマスク19万枚、ゴーグル3,000個、使い捨て手術着3,000着、医療用使い捨て手袋3,000組、手洗い用消毒液1,370本などの緊急援助物資が供与されました。続く第二弾として、同国の空港等における検疫強化のためのサーモグラフィー25台を調達するための緊急無償資金協力の供与が決定されました。JICSは、このサーモグラフィーの調達に関し、5月3日に在京メキシコ国大使館との間で調達代理契約を締結し、本件にかかる調達手続きの実施、供与資金の管理などのマネジメント業務を行い、サーモグラフィーおよびその使用の際に必要となる器具を5月7日にメキシコシティ国際空港に納入しました。
すべての物資はメキシコに到着後、新型インフルエンザの感染拡大防止対策として活用されています。
関係情報:外務省プレスリリース
サーモグラフィーのモニター |
サーモカメラ |