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フィリピン国 緊急支援無償<平成18年度>

2007年8月13日

〜災害復興支援のための食糧支給プロジェクト〜

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社会福祉開発省での出発式典
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食糧パック引渡しの様子

 2006年11月30日から12月1日にかけて、フィリピンを襲った大型台風によりルソン島南部を中心に泥流及び洪水がおこり、死者734人、全壊家屋約21万4千棟という甚大な被害が発生しました。 2007年7月現在も、多くの被災民がテントや仮設住宅で生活を送っています。これに対してフィリピン政府は被災民の住宅整備のための*Food-For-Workプロジェクトを実施し、コンクリートブロック製の住居の建設に取り組んでいます。
 日本政府はこのFood-For-Workプロジェクトを支援するため、2007年1月に1億1,100万円の無償資金供与を決定しました。これを受けてJICSはフィリピン政府と調達代理契約を締結し、日本の援助資金を活用してFood-For-Workプロジェクトに必要な217,010箱の食糧パックを調達しました。これは21,701棟の住宅建築の作業に対して提供される食糧パックであり、21,010世帯(1世帯あたり5名として約10万人)がテントや仮設住宅での生活から抜け出すことができる計画です。

 2007年7月20日、食糧パック第一便の出荷に際し、社会福祉開発省(DSWD)にて同省ヤンコ長官、在フィリピン日本大使館山崎大使、関係者一同が出席のもと出発式典が開催され、Food-For-Workプロジェクト及び、これから始まる食糧輸送が無事遂行されることを祈念しました。食糧パックはルソン島中南部8つの州に7月23日から9月中旬にかけて輸送される予定です。なお、本プロジェクトはフィリピン国内でも高い関心を集めており、同式典の様子は現地新聞3紙、現地邦字新聞1紙で報道されました。

*Food-For-Work Project(フード・フォー・ワーク・プロジェクト)
被災者に復興作業に関わる仕事を与え、その対価として食糧を支給するプログラム

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アルバイ州のマヨン山から大量の泥流が発生し被害をもたらした
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泥流発生後の様子。復旧はまだ進まず、この地には人が住めない状態である
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Food-For Workプロジェクトにより家屋の建設が進んでいる
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Food-For-Workプロジェクトで建設された住宅
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倉庫へ食糧パックの荷卸し
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被災者へ届けられる食糧パック


〜被災者への食糧引渡し式を開催〜

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アルバイ州での引き渡し式
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約200名の被災民が引き渡し式に集まった

 2007年7月20日に開催されたFood-For-Workプロジェクト出発式典の後、約2,000パックの食糧を積んだトラックがマニラを出発し、7月23日にルソン島南部でも最も被害の大きかったアルバイ州の指定倉庫へ到着しました。
 第一便の食糧パック到着を受け、7月24日、アルバイ州ダラガ市アニスラグ村において、テント生活を送る被災民約200名が集まり、食糧の引渡し式が開催されました。式典ではDSWD事務所長、ダラガ市長、アルバイ州代表者など列席者がスピーチを行い、日本政府の支援に対する謝意が述べられるとともに、これまでの住民の忍耐への感謝とあわせ「今年は良いクリスマスが迎えることができるよう頑張ろう」とのエールの言葉が送られました。その後、プロジェクトの現場責任者から住民に食糧パックが直接手渡されましたが、その際には多くの住民が覚えたての日本語で「ありがとう」と述べるなど、質素ながらも心のこもった式典となりました。
 なお、同サイトでは総数892棟の建築を計画しており、これまでに48棟が完成し、146棟が建設中です。日本の援助で調達された食糧のうち、同サイトへは合計8,920パッケージが配給されることになっています。
 JICSはこれからも、フィリピンの復興に向け、引き続きサポートしていきます。

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テント生活をする被災民へ食糧パックが手渡された
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テント生活を送る家族も未だ多く、住宅を必要としている
プロジェクト情報
プロジェクト名 フィリピン国 緊急支援無償<平成18年度>
口上書交換日 2007年1月26日
供与額 1億1,100万円
調達監理契約 2007年3月26日 フィリピン社会開発福祉省と調達代理契約を締結
完了予定 2007年9月納入完了予定
プロジェクト概要 フィリピン南部で発生した大型台風による泥流及び洪水災害の復興のため、フィリピン国政府が実施するFood For Workプロジェクトを日本政府が支援するもの。これは、仕事のない被災民に自ら住む住居建築等の仕事を与え、その対価として食糧の支給を行うものであり、日本の援助では217,010箱の食糧パックを調達した。これによって21,701棟分の住宅建築が可能となり、21,010世帯(1世帯あたり5名として約10万人)が裨益者となる。これは全体の被災世帯約23万世帯の約11%の世帯の食糧を負担することになる。(1家族1日の労働あたり1パックが支給されことになっており、1軒の住居を建築するのに10日間の労働対価が必要との計算から、217,010パックは21,701棟の住宅建築分の対価に相当する。)
JICSの役割 本プロジェクトの調達監理機関として進捗管理(入札開催、業者契約なども含む)を実施
調達品目 総数217,010パックの食糧パッケージ
<1パックの内容>
パッケージA:米3Kg、サーディーン缶詰4缶、コーンビーフ缶詰2缶、即席ラーメン6食
パッケージB:米3Kg、ポーク&ビーンズ缶詰2缶、干し魚150g、モンゴ豆700g
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