2008年8月26日
農林水産省深川倉庫に保管される政府米の視察(一番左がガンビア農業省のソウ次官)。ガンビアへの援助米もこの倉庫より出荷された。
舞鶴港での米の出荷前検査の様子。米の袋には日本の国旗のシールが貼られている。
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西アフリカに位置するガンビアには、ガンビア川沿いに広がる約11,300平方キロメートルの国土に約160万の国民が暮らしています。労働人口の約8割が農業に従事し、天水に頼る農業が主であるため、例年に比べ雨季が短かった2007年は農産物の生産量が減少し、米の自給率は約20%、穀物全体の自給率は60%前後にとどまりました。このような食糧事情を改善するため2006年度の食糧援助(米)が実施されました。
近年、日本はガンビアに対し、2002年から2006年度まで食糧援助(米)を行っています。2006年度の食糧援助は2007年3月6日に両国が合意しました。これを受けて、JICSはガンビア政府の調達監理機関として、政府米を輸送する業者の選定、納入管理などの業務を担当しました。
入札会はガンビア農業省のソウ次官立会いのもとで行われ、2007年8月に京都府舞鶴港で船積みされた米は、9月末にガンビアの首都バンジュールの港に到着しました。到着した米は農業省を通じて国民に市場価格より安く販売され、代金は「見返り資金」として積立てられ、肥料の購入や社会開発などに役立てられています。
米の到着後、ガンビアで食糧援助の政府間協議(コミッティ)を開催し、実施状況や今後の改善点などについての協議を行いました。ガンビア政府からは日本政府、国民に対し「食糧援助はガンビア国民にとってかけがえのないものとなっている」との感謝が述べられました。
倉庫で米を購入する女性にインタビューをするガンビア農業省関係者とJICS職員。 |
ガンビアに到着した米は倉庫に運び込まれて保管される。 |
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