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小型武器破壊式典および引渡し式の開催
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〜平和構築無償援助(フェーズI)終了に向けての集大成〜
カンボジア王国 紛争予防・平和構築無償<平成14年度>

 2005年9月26日、カンボジア平和構築無償援助(フェーズI)の集大成とも言える小型武器破壊式典が、シェムリアップ州アンコールチュム郡で開催されました。今回の小型武器破壊式典は、JICSがこのプロジェクトの実施のために組織した日本小型武器対策支援チーム(JSAC)設立以来7度目の開催となります。この式典では3,430丁の小型武器が焼却破壊され、これまでのこのプロジェクトで破壊された小型武器は合計15,646丁になります。また、対象17郡の郡知事によるガンフリー宣言も行なわれ、「自分達が生活する社会にこれ以上銃は存在しない」という宣言のもと、平和な社会への転換が表明されました。
 当日は、破壊式典と共に「平和のための小型武器削減と開発プロジェクト」において、JSACが実施した47件の開発プロジェクトの完了が報告されました。このプロジェクトは、対象地域の住民から武器の自発的供出を促し、すべての武器が供出された地域に対し、必要とされる道路、学校等の建設を実施したり、地域の治安を向上させるために、交番建設等警察への支援を行なうものです。
 また、同国内務省(警察)の武器管理体制をサポートする「小型武器管理・登録支援プロジェクト」によってシェムリアップ州警察署内に建設された武器保管用倉庫が引渡されました。 当日は、カンボジア国内の各メディアの他、日本テレビのバンコク支局も取材に訪れ、式典の様子が大きく報じられました。

※JSACの活動内容についてはホームページをご覧ください。 日本小型武器対策支援チーム(JSAC)

(写真)炎上   (写真)スピーチ  
点火され、炎上する小型武器   JSACのプロジェクトマネージャーによるスピーチ
(写真)宣言   (写真)交番  
郡長達によるガンフリー宣言   小型武器削減と開発プロジェクトにより建設されたバンテミンチェイ州の交番
(写真)小型武器管理用倉庫   小型武器管理・登録支援プロジェクトにより、シェムリアップ州警察署内に建設された小型武器管理用倉庫
プロジェクト情報
プロジェクト名
カンボジア王国 紛争予防・平和構築無償<平成14年度>
政府間決定日
2003年1月13日
供与(EN)額
4.5億円
契約相手
カンボジア国内務省
プロジェクト概要
カンボジアでは、長い内戦がもたらした多数の小型武器の存在が同国の治安を脅かし、平和で安定的な社会構築の妨げになっている。かかる状況にあって、国際社会は同国の平和構築に対する包括的な対策を実践しており、すでにEUは同国において一定の活動・成果をあげている。本案件を通じて、日本は、日・EU・カンボジアの三者協力を促進し、武器回収を全国的に展開させ、同国における平和構築の取り組みに貢献するものである。
JICSの役割
JICSは、プロジェクト実施を担当する日本小型武器対策支援チーム(JSAC)を組織し、現地に派遣、この活動を監理・支援している。
調達品目
JICSが実施する他のプロジェクトのような資機材の調達ではなく、プログラム実施の過程で建設される小学校等施設建築に必要な資材や役務、また、意識向上のためのメディア活動等の監理・支援を行なっている。
プロジェクト期間
2003年〜2005年 (予定)
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