カンボジアでは、21年間におよぶ内戦が終結し、10年以上経た今も大量の小型武器が残っており、平和な社会構築の妨げのひとつとなっています。このため、JICSは、日本国政府の「カンボジアにおける平和構築と包括的小型武器対策プログラム」実施のための平和構築無償援助の調達監理機関として、2003年4月カンボジア国内に日本人スタッフを含む日本小型武器対策支援チーム(JSAC)を発足しました。
2006年6月26日から7月7日まで、ニューヨークの国連本部において国連小型武器行動計画履行検討会議が実施され、JSACの木田プロジェクトマネージャーが事項別討論の部に参加するため日本国政府代表団の一員として同会議に出席しました。
木田プロジェクトマネージャーは、美根慶樹軍縮政府代表部大使が共同議長を務めた「被害国におけるベストプラクティスを検討する」セッションにおいて、カンボジア国におけるプロジェクト運営の経験に基づき、(1)小型武器の回収・管理・廃棄を含んだ包括的対策、(2)各被害国に応じた対策立案、の必要性を訴えました。
この発表によって同会議における日本政府の存在感のアピールに貢献するとともに、小型武器対策の国際的な枠組作りの中心的役割を担っている国連の議場に現場の生の声を届けることができました。
※JSACの活動内容についてはホームページをご覧ください。
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