ジブチ共和国は、国土面積は日本の16分の1ほどで、アフリカ大陸北東部に位置し、エリトリア、エチオピア、ソマリアと国境を接しています。気候条件がたいへん厳しいため、農業を発展させることが難しい環境にありますが、「アラブとアフリカの十字路」に位置するという地理的環境を生かし、貿易産業に力を入れています。
同国政府が取り組んでいる産業の発展による貧困削減対策を一層促進させるために、同国政府の要請に基づき日本政府はノン・プロジェクト無償の実施を決定しました。
JICSは、このプロジェクトにおいてジブチ政府と調達代理契約を結び、同国政府の代理人として、供与された資金の管理、調達品の購入先の選定、契約、納入管理など、案件全体のマネジメントを行います。
ノン・プロジェクト無償による資金協力には、「主要輸入品目の調達支援を通じて貿易収支赤字を改善する」という側面があることから、今回の支援の内容はまさにこの目的に適うものであるといえます。
2010年1月18日、2009年度ジブチ共和国向けノン・プロジェクト無償の入札会立会いのために、同国大統領顧問ハッサン・オマール氏、在京ジブチ大使であるアライタ・アリ氏、同大使館参事官フセイン・ドゥアレ氏がJICSを来訪しました。
入札会後、三氏は佐々木理事長と会談し、同国の経済事情などについて意見交換いたしました。