2009年10月7日、東アフリカに位置するエチオピアで、「平成20年度ノン・プロジェクト無償」によって調達された肥料(尿素:27,800トン)の引渡し式が行われました。
ノン・プロジェクト無償とは、被援助国における経済社会開発や貧困削減へ向けた取り組みを支援するため、国外から資機材などを購入するための資金を供与する無償資金協力です。支援決定時に特定のプロジェクト(学校を建てるなど)が想定されていないため、ノン・プロジェクト無償と呼ばれています。
JICSは、同国政府の代理人として本件に携わり、供与された資金を適正に管理するとともに、肥料の購入先の選定、契約、納入管理などを行ってきました。
今回調達された肥料の引渡し式は、在エチオピア日本大使の駒野大使、エチオピア政府農業省ヤコブ国務大臣、エチオピア農業資機材供給公社(AISE)メブラト社長などが出席して行われました。倉庫にぎっしりと積み上げられた肥料の袋の山を前に行われたメブラト社長のスピーチでは、日本からの援助に対する深い謝意が表されました。
この引渡し式の様子は、エチオピアのテレビや新聞でも報道され、同国内の関心を集めたとのことです。

スピーチするエチオピア農業資機材供給公社(AISE)メブラト社長 |

肥料の袋には日本国旗と「From the people of Japan(日本国民より)」との言葉が記されている |