2005年12月21日
2005年11月23日、ジャカルタのインドネシア国立公文書館において、飯村在インドネシア日本国大使、タウフィック国家機関強化担当大臣、その他両国の関係者出席のもと、土地台帳修復プロジェクトの開始式典が開催されました。式典では、実際に機材を使ったデモンストレーションも行なわれ、その様子は集まった多くの報道陣にも公開されました。
このプロジェクトは、2004年12月26日に発生したインド洋大津波により浸水し、腐食が深刻化していたアチェ州の土地台帳を真空状態で凍結乾燥して修復するものです。復興計画にかかる住民の移転や補償問題の解決に土地台帳の修復が不可欠と考えるインドネシア政府の要望を受け、独立行政法人国際協力機構(JICA)から派遣された日本の専門家や現地の関係者によって、浸水した約13トンの台帳には腐敗防止処理が施され、劣化を防ぐための冷凍保管がなされていました。
作業の要である真空凍結乾燥機をはじめとする機材や必要となる施設等は、日本国政府がインドネシア政府に供与したノン・プロジェクト無償資金協力の一部を使って調達され、JICSはこの調達監理を担当しました。日本から運ばれた機材は、2005年10月中旬現地に到着し、国立公文書館敷地内に建てられた施設に設置されています。
今般、関係者念願の修復作業が開始され、専門家の指導のもと、プロジェクトの円滑かつ迅速な進行が期待されています。
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