近年、ミャンマーは経済発展が著しく、世界中から注目が集まっており、親日国としても知られています。
ミャンマーでは2011年7月以降に洪水が発生し、国内数箇所で大きな被害が生じました。具体的には、マグウェー管区等の中部地域をはじめ,カレン州やバゴー管区等各地で水田の破壊,家屋の倒壊・流出,橋梁や道路の被災等が発生しています。同国では被害からの迅速な復旧・復興と防災対策の実施が重要な課題となっていますが,建設機械などこれら対応策の実施に必要な資機材の不足が、迅速な対応の実施を妨げています。
このような状況の下、同国の要請を受け,2012年3月21日に日本政府は迅速な復旧・復興と今後の防災対策で必要な資機材の調達資金を供与する「ノン・プロジェクト無償」の実施を決定しました。
日本政府がミャンマーに対し、本格的にノン・プロジェクト無償を実施するのは初めてのことです。
JICSは本プロジェクトにおいて、ミャンマー政府と2012年7月30日に調達代理契約を交わし、同国の代理機関として今後建設機械やトラックなどの機材を調達する予定です。
先日、JICSのプロジェクト担当者が被害状況の調査で現地へ赴きましたが、山岳地で崖崩れが放置されている場所や、壊れた橋が修理されぬままグラグラするなど、危険を感じる被害もあったとのことです。
このような状況をいち早く解消すべく、迅速に機材を調達し、ミャンマーにおける洪水被害からの復興をサポートしていきます。