ツバルは、人口約1万人の小さな美しい9つの環礁からなる島嶼国です。農業および漁業が主要な産業で、国民はほぼ自給自足で生活しています。近年は、地球温暖化の影響から国土の水没が懸念される国として、世界的にも注目を集めています。
日本政府はツバルに対して2005年度から2008年度まで4次に渡ってノン・プロジェクト無償を実施しており、JICSはこれらに関して同国との契約に基づき調達代理業務を行っています。
ツバル向けのノン・プロジェクト無償による支援の特徴は、供与品目が軽油の一品目であり、その軽油が日本政府の支援によって建設された発電所で使用されているという点にあります。ツバルは活用できる資源が少なく国家財政も小規模であり、軽油の確保が困難なため、安定した電力を国内に供給するには、日本からの支援が欠かせないものとなっています。